2017年11月

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

佐藤恵

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「雪のひとひら」 ポール・ギャリコ(作) 矢川澄子(訳)新潮社

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悲しいお知らせです。

パクチー銀行土佐町支店開設のお知らせをしたのが9月8日のこと。

パクチー銀行土佐町支店オープンです!

資本であるパクチーの種を用意して融資を順調に行っていたつもりでいたのですが、10月のある日、融資場所である土佐町役場玄関を(久々に)確認したところ、パクチーの種が在庫ゼロになっていました。

パクチー銀行は「返済義務なし」でのパクチーの種融資が特徴の銀行です。

資本であるパクチーの種が無くなった時点で、新たな融資はストップ、つまり運営不能となりました。

以下は11月2日付の土佐町新聞朝刊、一面トップすっぱ抜きです。

高知新聞の情報網をかいくぐり、土佐町新聞がスクープした模様です。

 

パクチー銀行土佐町支店 が経営破綻。

パクチーの種を融資する活動で知られるパクチー銀行の土佐町支店が、開設わずか二ヶ月で破綻する可能性があることが わかった。

土佐町支店長の石川拓也氏が昨夜明かした。支店長によると、十月某日、土佐 町支店(土佐町役場玄関)を確認したところパクチー銀行の資本であるはずのパ クチーの種が全て尽きていたという。

パクチー銀行の特徴として、「無審査」「無担保」での融資に加え「返済義務なし」での融資が挙げられるが、今回この3つ の特徴が完全に裏目に出たとみられる。

土佐町支店は融資ばかりを 行い、回収を全く行って いなかったため、今後新たな融資を行う資本(種)を失い、運営不能に陥っている。

支店長によると、 「親切な誰かが資本を戻してくれるか、親切な誰かが資本を持ってきてくれるか、親切な誰かが資本 を注入してくれるかしないと、土佐町支店は破綻したままです」とのこと。 新たな融資の希望者の一人は「支店長は他力本願が過ぎる」と怒りを隠せ ない様子。

猶、「資本を持ってきてくれる」と「 資本を注入してくれる」 は基本的に同じことを繰り返していると専門家はみている。

今後、各業界への影響は 決して小さくはないが、 パクチー銀行本部が破綻する可能性は「なくはない」ぐらいなものだと関係筋は予測している。

 

とさちょうものがたり編集部としては、融資が停滞している現状に対して大変遺憾な思いを公式に表明いたします。

ですが「ないものはない」ということも厳然たる事実。「支店長は他力本願が過ぎる」という意見には完全に同意しますが、ここは親切な人が現れるのをのんびり待ちましょう。いつか、採れたパクチーの種を返済に回してくれる方が現れるでしょう。ひとやすみひとやすみ。

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10月8日(日)にオープンを迎えた「下田昌克とさちょうアート展」には、町内外からたくさんの方々にご来場いただきありがとうございました。

また、このプロジェクト全体を通して、町の方々にはさまざまな形で思いもよらないような助けや応援をいただきました。

スタッフ一同、心から感謝いたします。

当アート展は先日10月29日に無事最終日を迎えました。期間中は宿毛や四万十からもはるばる来ていただいた方がいたと聞きました。

今後は、11/23の産業文化祭での展示や、小冊子の発行などを予定しています。

以下の動画「下田昌克さんが土佐町にやってきた!」は、10月1日に来町した下田さんが、町の人々と出会い、絵を描いていく模様を綴っています。

1週間の記録ですので少し長めですが、当プロジェクトを通してこのような出会いがあり、このような絵を描いて、このような笑顔があったということを、ちょっとでも伝えることができればうれしく思います。

 

撮影・編集:石川拓也 エンディング曲:西村ユウキ

 

それからこちらは期間中、会場である青木幹勇記念館(旧・森小学校)で配布したパンフレットです。

下田昌克は鏡だ。この鏡は外からふらっとやってきて、

ニコニコと笑いながら絵を描いて、

来たときと同じように風のように去っていく。

 

この鏡はあなたの気づいていないあなたの姿を映す。

誰にも真似できないやり方であなたの町の形を映す。

あなたの親の優しさを映す。

あなたの子どもの愛らしさを映す。

あなたの隣人の暖かさを映す。

あなたの町の美しさを映す。

あなたの家の前の風景の、

あなたもまだ知らない魅力を映す。

 

そうしてあなたとあなたの町の姿を映したあとは、

描き上げた絵だけを残し、

「バイバイまたね」

とかなんとか言いながら、

世界のあちこちでしてきたように、

下田昌克は風のように去っていく。

 

石川拓也(とさちょうものがたり)

 

下田昌克とさちょうアート展実行委員会

石川拓也

上田大

川村圭子

川村幸司

鳥山百合子

筒井裕志

町田健太

山首尚子

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私の一冊

田岡三代

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「お金をかけない老後の楽しみ方」 保坂隆 PHP研究所

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