土佐町の市街地である田井で久々に撮影をしました。この季節、田んぼはきれいに実り、畔には彼岸花の鮮やかな赤。
彼岸花は、地元の方は「彼岸桜」と呼ぶ人も多いみたいです。彼岸に咲く桜、というのも体を表す良い名前ですね。
この撮影をした1週間後には、彼岸桜は一斉に白っぽく枯れ始めていました。このタイミングだからできた撮影だったということを後から知りました。
こちらに向かって畔を歩いているのは尾﨑由依ちゃんです。
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図らずもTPP。あっちのTPPではありません。
土佐町在住の写真家、石川拓也がひと月に1枚のポストカードを作るプロジェクト。
2016年11月から始まり、たまに遅れたりもしながら、いちおう、今のところ、毎月1枚発表しています。
各ポストカードは土佐町役場の玄関と道の駅さめうらにて無料で配布しています。
永田農法創始者・永田照喜治のお話
「絶望に効くクスリ」は漫画家・山田玲司が2003〜2008年にヤングサンデーに連載していたマンガです。
この絶望に満ちたようにも感じる時代・世の中で、何かしらの「答え」を見つけたんじゃないかと山田玲司が感じる人々にインタビュー、ドキュメンタリー形式のマンガにまとめています。
本当に多種多様な人々が出演している作品ですが、今回紹介するのはその第6巻最終話に登場する永田照喜治さんの一章。説明するまでもなく、永田さんは「永田農法」の創始者。亡くなった現在でもその影響を受ける人々は非常に多い。
その章の扉は、上の写真のように始まります。
自然が全てを語ってくれているのに、耳を貸さず…
多くの人が「自然」のことを「本」で知ろうとする
この言葉に僕はドキッとして暫しの間手が止まったのですが、ここには現在の社会の歪みや違和感が凝縮されているように思います。「自然」を「現実」に、「本」を「ネット」に置き換えてみてもいいかもしれません。
その歪みとは何か。一言で言えば、「言葉と行動のバランスが崩れている」ということかなと思います。
昔から「言行一致」「有言実行(または不言実行)」などと表現されていたように、言葉と行動は対になるものとして存在していたはずで、つまり「言ってるだけではあかんよ」ってことですね。
この「言葉だけでは信用されないよ」という価値観が、ネット・SNSの隆盛によってちょっとバランスがおかしくなってるように僕には見えるのです。
この章では永田さんのものとして「農学栄えて 農業滅びる」という言葉が紹介されていますが、農業分野のみでなくさまざまな分野で共通して起こっていることでもあると思います。
経営学栄えて 経営滅びる
教育学栄えて 教育滅びる
環境学栄えて 環境滅びる
そこに何を置き換えても現代の説明になってしまうように感じれるくらい、本質的なものやことからはかけ離れた表面上の物事に多くのお金やエネルギーが費やされているように感じてなりません。
田井に建つ老舗旅館「清水屋」の大女将、森ミネさん。
現在御年90歳!矍鑠としてお元気です。
清水屋旅館のことは、以前「みんなのアルバム」でも触れました。
築100年以上になるという旅館、「清水屋」という屋号はこの近くにきれいな湧き水が出ていたことに由来するという話を聞いたことがあります。
長い月日をこの旅館とともに過ごしてきたミネさん。またゆっくり昔の話を聞かせてもらいたいと思います。