私の一冊

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

伊藤秀美

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「だいすき ぎゅっ ぎゅっ」 フィリス ゲイシャイトー作 岩崎書店

私は2歳と5歳の女の子をもつ34歳の母です。この本との出会いは、仲良くさせていただいている先生から娘への贈り物でした。
朝の「何時におはよう」のあいさつから、「何時におやすみ」までの1日の流れが描かれています。数ページで読め、おやすみ前の読み聞かせにもピッタリです。

登場人物であるうさぎの親子が何度も「だいすき ぎゅっ ぎゅっ」と抱き合います。読んだあとはお決まりのハグタイムです。恥ずかしがり屋のお姉ちゃんも、ぎゅっとされるのを嬉しそうに待っていて、妹は自分から「ぎゅっぎゅっ」と言って抱きついてきます。
子どもと上手に心を通わせるきっかけをくれた、私にとって大切な本です。

伊藤秀美

 

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私の一冊

川原将太

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「ムーミンパパの思い出」 トーベ・ヤンソン作 講談社青い鳥文庫

『あたらしい村づくりというのは、自由な人間のあつまりだよ。だれもやろうとしないような、冒険的で、ちょっぴり不気味なことをやろうという人間のあつまりなんだ。』

ムーミンパパは孤児だった! スナフキンのお父さんヨクサル登場。 ムーミン谷の起源を知ることができる貴重なお話。
言わずと知れた不朽の名作。でも、知らない人が多い哲学書。
個性豊かなムーミンキャラのなかで、ムーミンパパが一番自分に近いと思う。
孤独、冒険、仲間、理想、そして、葛藤。。。
ムーミンママに出会えるかな?

川原将太

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私の一冊

澤田美恵

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「マルベリーボーイズ」 ドナ・ジョー・ナポリ作 偕成社

私のハートを射止めた9歳の少年のお話しです。よく私の母がこどものしつけはつがつくまでと言っていたのを思い出します。

9歳までなんですね。母親とこどもが強い絆で結ばれていることを感じる本です。

 澤田美恵

 

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私の一冊

鳥山百合子

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「わたしのワンピース」 にしまきかやこ こぐま社

「らららーん ろろろーん わたしににあうかしら」

この本の中で繰り返されるこの言葉を、私は今まで一体何回読んだでしょうか。

先日、すえ娘が本棚の前に座ってこの本を開いていました。

まだ字を読めませんが(自分やお友達の名前のひらがなをいくつか読めます)、お話を自分で作ったりもしながらページを一枚一枚めくっています。

『らららーん、ろろろーん わたしににあうかしら?』

この言葉を、私はいつもちょっと歌うように私は読むのですが、娘も同じように口ずさむのです。

その姿は、グッとくるものがあります。

文字と出会って理解するまでの時間は、長い人生の中でほんのひととき。とてもかけがえのない時間やと思います。

 

先日、赤ちゃんが生まれた人にこの本を贈りました。楽しんでくれたらうれしいです。

鳥山百合子

 

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私の一冊

上土井恵子

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「子どもを信じること」 田中茂樹 大隈書店

長男が4~5歳の頃、子育てに悩み戸惑うことが多かった頃、先輩に勧められた本です。
この著者は、医師・臨床心理士として医療からカウンセリングに従事しているそうですが、子どもとお母さんへまなざしが温かく優しいんです。
事例が多く、専門的なこともわかりやすく説明してくれています。

4人の男の子を育てられている筆者、実体験も盛り込まれていて何気ないことからの気付き方とか、見方の転換によって見えるものが違ってくることの大切さとか…。子育てに息詰まった時のエッセンスがあちらこちらに。
「子どもを信じること」が一番大事なんだと教えてくれます。

子育て中、日々、色々なことが起こります。
「あれ?」とか「はぁー」と思った時に時々読み返すと、何とかなるか!まー大丈夫!とか思えて気持ちがゆったりする本です。

上土井恵子

 

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