私の一冊

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

鳥山百合子

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「ヒコリみなみのしまにいく」 いまきみち 福音館書店

先月11月に土佐町に来てくれた西村繁男さんといまきみちさん。お住いの神奈川県に戻ってから、いまきさんは絵本を送ってくださいました。

そのうちの一冊「ヒコリみなみのしまにいく」、この絵本は刺繍でできています。海の波も、ヤシの木の幹も枝も、おじいさんが来ているTシャツも、いまきさんがチクチクと一針ずつ縫ったのだそうです。

すごいなあ!一冊の本になるまで、どれだけの時間がかかっているのでしょう。

この本を開くと、いまきさんの穏やかな声が聞こえてくるようです。

またお会いしたいです。

鳥山百合子

 

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私の一冊

藤田純子

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「小さな生きものたちの不思議なくらし」 甲斐信枝 福音館書店

幼い頃、外で遊び疲れて草の上に仰向けに寝転んだ。

太陽がまぶしい。空をすぐ近くに感じる。音がいつもと全く違って聞こえる。

その時の気持ちを今も思い出すことができます。

不思議な感覚の中で、まわりの草たちは気持ちの良い風に揺すられながら、手をいっぱいに広げて、仲間たちとつながりあおうとしているように見えた。

この本を読んでいると、作者が私と同じ感覚を持たれていることを感じ、すごくうれしかった。

彼女はずっとずっと深く小さな目立たない存在に向き合って、面白く付き合っていて、新しい世界を教えてくれた。

藤田純子

 

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私の一冊

藤田英輔

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「日本の色辞典」 吉岡幸雄 紫紅社

【目下の悩み】

「江戸時代、元禄の頃、大都市における町民の繁栄ぶりは目を見張るものがあった。
富を築き、贅沢な暮らしを目指すようになったため、幕府は庶民の華美、贅沢を禁ずる奢侈(しゃし)禁止令により、華やかな衣装を着てはならないというお触れを出した。町民は止むを得ず、茶やねず系統の地味な色相を着るようにしたが、知恵と矜持によりさまざまな変化をつけた。その数は「四十八茶 百鼠」といわれるように、茶色には48、墨(ねず)にいたっては100種もの色相があったようで、染法を記する文献によると、茶系は80種あったといわれる」(以上文中より)

この本から唐茶(からちゃ)、樺茶(かばちゃ)、雀茶(すずめちゃ)、檜皮色(ひわだいろ)、煤竹色(すすたけいろ)、蝉の羽色(せみのはねいろ)など知った。それぞれは微妙に色相が違い、どれもが良い。(この色は?と問われても答えられないだろう)

これら茶系のどれかの色で、自動車のボディに表現したいと思う。が、どの色にしようか…。

このような呼び名があったよ、と気付くと顔も自然にほころぶ。

藤田英輔

 

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私の一冊

上田大

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「満月」 相川小学校PTA文集

文集「満月」は、相川小学校のPTA活動として昭和48年から始まったそうです。

毎年発行していたこの文集は、子育ての話だけでなく、何気ない暮らしのエピソード、誰も知らないような地域の昔話、俳句や短歌、漫画などなど多彩な内容で、当時の地域の方々の想いが綴られています。

自分の親が書いた文章も残っていて、なんだか懐かしく感じました。

小学校の廃校とともに、この文集の発刊も終了しました。

相川の人の暮らしや想いを綴り、将来地域を担う子どもたちに残す文集「満月」、復活できたらうれしいなあ…。

上田大

 

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私の一冊

鳥山百合子

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「やかまし村のクリスマス」 アストリッド・リンドグレーン作 ポプラ社

クリスマスが近づいてくると読みたくなるこの本、「やかまし村のクリスマス」。

森へ行ってもみの木を切ってクリスマスツリーに、ジンジャークッキーを焼いてひもをつけてツリーに飾るページは、ろうそくの灯りがぽっと灯るような気持ちがします。

小さな頃、小さなクリスマスツリーを出し、サンタさんへの手紙をツリーの元へ置き、母と弟たちと輪飾りを作って部屋に飾りました。部屋は暖かくて、ガラス窓の内側は白くぼんやりと曇り、そこに指で色々な絵を描きました。次の日、曇りがとれた窓にうっすらと残っている指のあと。

今でも思い出すその風景はなんだか懐かしく、子どもたちにもそんな思い出を残してあげたいなあと思います。

鳥山百合子

 

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私の一冊

田岡裕未

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「どろんこハリー」 ジーン・ジオン文 福音館書店

 

子供の頃、家の本棚にあった、お気に入りの1冊です。今では私の息子と娘も好きなこの絵本。

お風呂嫌いなハリーがお茶目で、なんとも可愛らしくてたまりません。
ハリーの家族も優しくて大好きです。

家出をしてどろんこになって帰ってきて嫌いなお風呂に入れられても、やっぱりお家っていいな、としみじみ感じているハリーに、本当にその通りだと共感させられます。

子供達は「もし、僕がハリーみたいにどろんこになって帰ってきたらどうするー?」「えー絶対わからんろう!」なんて事を、話しながら兄妹で楽しそうに読んでいます。

我が家が家族にとって、やっぱりお家っていいなぁ、帰りたいなぁと、ハリーのように、そう思ってもらえるような家庭でありたいものです。

田岡裕未

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私の一冊

西野内小代

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「幕末土佐の12人」 武光誠 PHP文庫

 

 

「坂本龍馬」頼みの高知県ですが、亀山社中は長崎、お墓は京都、高知県をはみ出して全国ブランドです。

もっと高知県を知らなければと手に取ったのがこの本です。

解説ばかりではなく、気が付けば「俺は・・・」「わしは・・・」と一人称での語りになっており、まるで大河ドラマの断片のような演出です。

幕末の土佐人の行動力に感銘を受けた一冊でした。

西野内小代

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私の一冊

川村房子

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「生きるヒント」五木寛之   角川書店

超ミニ版(10cm四方位)。

以前、何気なく読み過ごしたところも再度読むと深い。

「よろこび上手な人がいい」

日々のよろこびのある人は年老いて老人ホームで過ごすことになっても、過去のよろこびを想い出としてたくさんため込んでいる人は幸せですと書かれている。

健康に気をつけてよろこび上手になりたいと思った。

A 歓ぶ 惑う 悲む 買う

B 喋る 飾る 知る 占う

C 働く 歌う 笑う 想う

自分の人生を愛するために3冊に分かれている。

土佐町の青木幹勇館においてますので読んでみて下さい。

川村房子

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私の一冊

石川拓也

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「エンゲージド・ブディズム入門 しあわせの開発学」 スラック・シワラック  ゆっくり堂

エンゲージド・ブディズム(Engaged Buddhism)は日本語で「社会参画仏教」と訳されています。語感としては「行動する仏教」「闘う仏教」という意味。

「お坊さんは閉じこもって座禅や瞑想ばっかりしないで、社会の問題と真正面から立ち向かうべき」という姿勢を基にしています。

そういえば、とさちょうものがたりオープン直後に土佐町で講演をしていただいたインド仏教の指導者・佐々井秀嶺さんも「行動する仏教」を体現した人のひとり。「思想や知識は行動のためにある」ともはっきり仰ってました。

この本はエンゲージド・ブディズムの指導者スラック・シワラックの視点から、社会がなかなか解決できないでいる様々な問題について、また問題に対する考え方や解決法について語られます。「行動の人」が語る言葉には一種の重さと説得力がありますね。

GNH(国民総幸福度)の話も出てきます。印象的だったのは、「小さいビジネスをしよう」という文章。ビジネスを大きくすること、際限なく成長させることに目標を置くこと自体がそもそも間違っているし不可能なことなのではないか、という考え方。

現在、土佐町役場が準備中のGNH(国民総幸福度)による「土佐町のものさし作り」にもとても参考になる話です。

 

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私の一冊

藤田純子

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「すんだことはすんだこと」 ワンダ・ガアグ再話・絵 福音館書店

舞台は昔むかしのボヘミアの農家。赤ちゃんが一人いる夫婦のおはなし。

男と女、どっちが大変なんだ!っておはなし。

この本に出てくるおやじさんは「自分の仕事がずっと大変だ!」といつも思っていた。

「ちっとも楽じゃありませんよ!」と奥さん。

「ちっとも楽じゃないってか!おまえさんのやることといったら、ほんのちょっと家のまわりをのたりくたりぶらつくだけじゃないか」とおやじさん。

それじゃあ、お互いの仕事をとりかえっこしてみようじゃないの、となりました。

さてさて、その結末は…。

「すんだことはすんだこと」って、どっちのセリフでしょう。

藤田純子

 

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