西野内小代

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

西野内小代

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「日本史の新常識」 文藝春秋編 文春新書

 

現在の教科書で明記されている事柄は、私が授業の中で暗記に勤しんだ時代の「日本史」とは定義等の見直しによって若干ズレが生じているらしい…。

例えば、鎌倉幕府の成立は「いいくに作ろう」の1192年ではなく、実際に武士によって全国の統治が始まった1185年を支持する研究者が多いそうです。

遣唐使等によってもたらされたとされる中国文化も、実は貿易商人の活躍によって交流が盛んになったというのが真実で、遣唐使等は20年に一度ほどの国家プロジェクトに過ぎなかったと書かれています。

活字となった歴史と肌で感じる歴史には温度差があることを実感させられる本です。

西野内小代

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私の一冊

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「自分は自分 人は人」 和田秀樹 新講社

 

このタイトルを見た時、他人と協調することなく自分独自の世界で生きよう…、というやや後ろ向きの内容かな?と推理しながら購入しました。

しかし、全く逆でした。

争う事なく、慌てる事なく、協調して生活するうえでの注意点が満載です。

自分のペースを守る事によって、どのような突発的な事柄に遭遇しようとも動じないための準備を整えておく事ができる。

余裕を持つためには無理に人と歩調を合わせるのではなく、何事においても自分なりの早めのスタートが賢明である事。

攻撃的な反論等に対しては、十分な知識があれば軽く受け流す事も可能。

無駄な争いは避けられます。

その知識の源はやはり読書によって培われると述べられています。

西野内小代

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私の一冊

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「国家の品格」  藤原正彦 新潮新書

 

日本人なら普通に持っている「感性」「情緒」の大切さ。

例えば桜の木、一年のほんの数日しか楽しめない木をとても大切に思い日本中に植えている、その「感性」。

素晴らしい論理もまず出発点が大切、その出発点を選ぶために必要とされるのが蓄えられてきた「情緒」。

名作や古典を読む事もその情緒をはぐくむうえで必要と、読書の必要性が説かれています。

世界に対して卑屈になる必要などない!と強く後押ししてくれます。

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「キリンビール高知支店の奇跡」 田村潤 講談社

 

 「高知」と題名に記載されていれば反射的に手が伸びます。

「24時間戦えますか?」というキャッチコピーが世に出た頃の企業戦士を彷彿させる営業についての戦略本です。

人と人の繋がりがいかに大切か、不可能と思われた目標を制するのも、とどのつまりは人間によって成し遂げられる事等、営業のみならず多くの事に共通しているように感じました。

この本を読んで以降「たっすいがは、いかん!」というフレーズをレストラン等で見かけると、キリンビールを首位奪還へと導いた最先端の営業の方たちのあふれ出るエネルギーが文字からほとばしってくるように感じます。

西野内小代

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私の一冊

西野内小代

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「夜のピクニック」 恩田陸 新潮文庫

 

主人公は特殊な事情のため、それぞれの母親の元で育っている同級生の異母兄妹。
「夜のピクニック」とは一昼夜全校生徒が歩き、走るという遠足と耐久マラソンを合体させたようなイベントをさしています。故に登場人物のほとんどが高校生です。
学園もの…、感情移入ができるかしら…?

何せ3世代ほどの年代の相違があります。

テンション低めでページをめくり始めました。

ところが、一ページ目から引き込まれ、最終ページまでくぎ付けです。随所にサスペンスまがいの仕掛けがあり、登場人物の一人一人をまるで隣にでも居るかのように丁寧に描写してあります。

この描写力、構成力には脱帽です。久し振りに見事にいい方向に予想を裏切られた作品との出会いでした。

西野内小代

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西野内小代

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「もものかんづめ」 さくらももこ 集英社文庫

 

「ちびまる子ちゃん」の作者であるさくらももこさんのエッセーです。

抱腹絶倒、嘘のような本当のお話がてんこ盛りです。

ちびまる子ちゃんはももこさんだったんですね。

人生を早足で駆け抜けてしまったももこさん。

きっと天国でも変人(?)の神様たちに囲まれて、エピソードには事欠かない第二ラウンドを過ごされている事でしょうね。

西野内小代

 

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西野内小代

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「村上海賊の娘」 和田竜 新潮文庫

 

戦国時代、瀬戸内海を舞台に活躍した「村上水軍」を描いた作品です。

単行本で出版された時、書店の入り口付近で尋常ではない量が平積みされているのに遭遇し即購入。

上下巻をアッという間に読み終え、「あ~っ、読み終わってしまった・・・」と若干、姫ロスに陥ってしまったのを覚えています。

その頃近くに住んでいた長男も即持って帰りました。

という訳で手元に無くなり、文庫本になったのを機に再度購入、二度目という事もあり瞬く間に読み終えました。

史実の枠組みの中で実在の人物を脚色して描いているので、ストーリーが矛盾なく目の前に映像として展開していきます。

海賊と冠しているので、残虐なシーンも多々描かれていますが、それを補って余りある姫の魅力に魅了されてしまう作品です。

西野内小代

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ほのぼのと

門松は進化した

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年の瀬、子供の頃、藁を綯って作った祖父お手製の「しめ飾り」をお墓・玄関そして家のあちこちにある神棚にお供えしたものでした。

Uターンしてきた40年ぶりの土佐町の年末風景で一番驚いた事、それは門柱等に飾られた、竹をくりぬき縁起物の植物をきれいに生け込んだお正月飾りでした。

とても華やかで、門松もここまで進化したのか!と空白の時間を想いました。

 

Uターンして迎えた二回目のお正月、この「お正月飾り進化バージョン」に挑戦せんと決意。

夫が切り出してきた裏山の竹に、生けるスペースを3カ所くりぬいてもらい、体力勝負の第一段階クリア!

よりによって年末寒波到来の初日に材料集めに出発です。

裏山に分け入り、形のいいまるでカイトのように翼を広げた「おなが」(正式名称は「うらじろ」らしい)・野イチゴ状のジャンボな赤い実を一個だけ付けた正体不明の蔓状のかわいい植物そして根締めに使うつややかな緑色の葉っぱを採集。

庭の南天に心の中で「ゴメン!」と謝りつつ、エイヤッと切り離します。

お正月飾りには必須の松と千両は市販品を利用です。

寒風吹き荒ぶ中、玄関先に材料を広げ「いざ生けん!」、強風にさらわれていくシダと追いかけっこ…。でも気分は芸術家です。

 

出来栄えはどうあれ、完成した。

切り取ってきた生命は新たなきらめきをもって、わが家の玄関を清澄な空気で満たしてくれました。

 

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私の一冊

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「忍びの国」 和田竜 新潮文庫

 

映画化された「のぼうの城」の原作者が書いた面白忍法小説。「天正伊賀の乱」の史実に基づく歴史エンターテインメント。

ちょいちょい文献等を引用し、有り得ない技を使いこなす伊賀者の話が「あるかも!?」・・・と現実味を帯びてくる。

世代交代を意識するかつての一流忍者「木猿」、大好きな女性に翻弄される誰もが認める凄技の使い手「無門」、若者時代の石川五右衛門「文吾」。

劇画チックに陥りがちな忍法作品が、大人も楽しめる小説へと変化してくる。

西野内小代

 

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私の一冊

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「コンビニ人間」 村田沙耶香 文春文庫

このタイトルを見た時、コンビニが必要不可欠となった現代人の生活模様を描いた内容かと思い、社会風刺的な本であろうと勝手に思い込み購入しました。

読み進むうちに発達障害を持った一人のアルバイト人間を描き切った内容だと納得。

読み終わり、日本社会において息せき切って人生を駆け抜けようとする「仕事過適応人間」の内面をも描いているのではないかとの感想を持ちました。

少し切なくなった読後でした。

西野内小代

 

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