西野内小代

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

西野内小代

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「自分のことは話すな」 幻冬舎新書 吉原珠央

オリジナルのメソッドで企業向け研修や講演活動を全国で実施されている方なので、仕事関係における話術に重きを置いている内容ですが、日々の会話の中でも活かされるポイントはあるように思いました。

例えば「褒め殺し」という言葉がありますが、「相手を褒める」は上から目線になりがちなので、相手への感謝・尊敬できる点等を素直に伝えればいい…。

相手の話を横取りするが如く相手の話題を自分の話へとすり替えない。相手の話をじっくりと聞く姿勢が大切…。

相手の気持ちを察する・汲み取る・共感する大切さも強調されています。

西野内小代

 

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「読書術」 加藤周一 岩波現代文庫

何ヶ月か前の高知新聞「きょうの言葉」欄に「読んだふりでもいい」という言葉が取り上げられていました。

「読んだふり」ってどういう事?その言葉の書かれている「読書術」という本がとても気になり取り寄せてみました。色々なジャンルに即した読み方を紹介してあり、その中の一つが「読んだふり」なのです。

実際には読んでいなくてもその本が話題となっている会話の中に読んだふりをして加わっていると、他の人の話す内容に注意深く耳を傾ける事により自然に知識として備わってくる。

限られた時間内で全ての本を読み尽くす事は当然不可能、このような端折った方法も時には必要、興味を持てるようであれば読めばいい。この様に私は理解したのですが…。

その他、専門書は原書で読む方が意外に簡単等…、納得のいく説明がなされていました。

西野内小代

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司馬遼太郎」で学ぶ日本史 磯田道史 NHK出版新書

司馬遼太郎さんは読んだ人間を動かし、次の時代に影響を及ぼすことのできる「歴史をつくる歴史家」の一人だそうです。非常に稀な存在だということです。

死を美化された戦争を経験し、不十分な装備で突撃させられた経験のある司馬さんが生涯のテーマとした事が、歴史小説・エッセイそして学校の教科書への文章の提供等の中に普遍的に説かれている。

戦国時代→昭和前期までの流れは必然であり、そういった空気感を歴史から学び再び過ちをおかさないという深いテーマを読み解いています。

西野内小代

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「きいろいゾウ」 西加奈子 小学館

10年程前に頂き、絵本のようなタイトルが気になりつつも読まずにそのまま…。この本の舞台とよく似た環境の土佐町で生活する今、内容がほどよく心に浸透してきます。

主人公は田舎に移住してきた若夫婦の二人です。まったりとした日常を描いていますが、妻側からの視点と毎日寝る前に部屋にこもり日記を書いている夫側の視点、同じ事象を二人各々の観点で描かれています。妻は少し精神不安定、夫は背中に彫り物があるけれども、反社会的勢力の人ではなくごくごく穏やかな精神の小説家。きいろいゾウは妻の不安度が増した時、要所要所に登場します。大人びた不登校の児童、これは分別・理性を具象化した存在だと推察します。

一波乱あり、夫の彫り物の謎も解け、やはり普通のちょっとした日常の安らぎのなかに安定した幸せ・普遍的な愛情が存在するのだと導かれます。

西野内小代

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私の一冊

西野内小代

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「『本当の大人』になるための心理学」 諸富祥彦 集英社新書

心が揺れ動く、考えても仕様のない事にばかり心が向かう…。昨今キレル中高年が増えているそうです。

自分の内側で感情を保持するためにはある程度の成熟性が必要であり、ある程度の強さを持っていなくては心を健康に保つ事はできない。睡眠の必要性、そして永久に生きられる訳ではなく限られた時間しかない事を意識する等々、対処法に気づかせてくれます。

「あれもこれも」から「あれかこれか」へとシフトさせ、何かを本気で選ぶ。現時点では何も報われていないように感じても、目的とする所を意識下に留めておく。その結果、チャンスに反応する反射神経を培う事が可能に。

「心の器を鍛える」。

この言葉を忘れないように残りの人生を過ごしたいなと思いました。

西野内小代

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私の一冊

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「私が日本に住み続ける15の理由」 ケント・ギルバート 白秋社

親切心・世界一の食・都会と隣り合わせの美しい自然・歴史的遺産・治安の良さ等々よく言われる日本の良さが挙げられています。

それと共に外国の方ならではの激しい論調もあります。

それはひとえに日本を愛するが故の心配でもあります。

政治や老後について等広く論じられていて、反省したり、そうなのかと気づかされたり…。

西野内小代

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ほのぼのと

なかよし遠足

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昭和30年代後半から40年代前半、旧森小学校の春の遠足の定番コースは吉野川の沈下橋だった。

春の遠足は「なかよし遠足」との別称があった。移動手段はもちろん徒歩。

旧森小学校から現在の早明浦ダム直下の橋まで(当時ダムはなく長い沈下橋だった)2列でテクテク…。

道中、6年生が1年生と手をつなぎ、エスコートして歩きます。旧道ですから狭いクネクネ道路です。トラックも通れば、ボンネットバスだって通ります。きっと先生方は大型車の比較的少ない時間帯を調べ入念な準備をしていたことでしょう。

 

沈下橋を渡り目的地です。

河原で少し遊び、お弁当、そしてお待ちかねの「宝探し」です。引換券を探し出し先生に持って行くと景品と交換してもらえます。

「宝探し」は、特命を帯びた6年生数人のミッションでもありました。前日、先生と一緒に河原に引換券を隠しに行かなければならなかったのです。

春を歩いた記憶と沈下橋を目の前にして足がすくんだ記憶が、長い時を経た今も映像として浮かんできます。

 

 

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私の一冊

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「アフロ記者」 稲垣えみ子 朝日文庫

何年か前「アフロ記者」の密着取材をテレビで観た事を思い出し、表紙の写真を見て即買い。

シンプルライフ、省エネ生活を日々目標とし実践している。田舎での住環境だったら可能かとも思われますが、あの大都会東京で実行している所にとてつもなく強い意思の力を感じます。

社説を担当していたという経歴が示すようにルックスとは180度違い、基本の確実な積み重ねによって社会を見つめている目を感じます。

「それでもマスコミで働きたいですか」という章では必死の覚悟について述べられています。

どのような仕事でもきっと同様に必死な姿勢が求められるのでしょうね。

西野内小代

 

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「長宗我部」 長宗我部友親 バジリコ

野本先生(土佐町中学校)の幹勇記念館でのお話を拝聴し、しまってあったこの本を引っ張り出し再度読み直してみました。

時には類推も入りますが、筆者が中興の祖「元親」の弟の末裔という事もあり、思い入れ強く系譜を丹念に辿っていく構成となっています。

血筋を絶やさない事を宿命として背負い、ひたすらに生き抜いてきた名門の誇りを感じます。

嶺北地方と深く関わる一族ですから一読をお勧めします。

西野内小代

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私の一冊

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「アグルーカの行方」 角幡唯介 集英社

第35回講談社ノンフィクション賞を受賞。

「空白の5マイル」「雪男は向こうからやって来た」「極夜行」「アグルーカの行方」。この4冊でノンフィクション部門での賞をほぼ全て手にしているそうです。

1845年にジョン・フランクリン率いる探検隊129人全員が北極圏で死亡した。同じ風景を体験しようと計画された彼らと同じルートを辿る60日間の旅の記録です。

今回の探検も壮絶極まりないエピソード満載です。

「アグルーカ」とはイヌイットの言葉で「大股で歩く男」を意味するそうです。

元ジャーナリストらしい丹念な事前調査、資料の収集そして探検家としての豊富な知識に裏打ちされた作品です。

西野内小代

 

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