「月の満ち欠け」 佐藤正午 岩波文庫
新聞に載っていた宮本輝さんの文庫を買いたいと大阪で本屋に寄ったけれど、大きな店で店員さんも忙しそうで声もかけにくく、待ってくれてる家族も気にかかる。ふと見ると、「直木賞受賞作」文庫本があり購入。
あたしは、月のように死んで生まれ変わるー
この七歳の娘が、いまは亡きわが子?今は亡き妻?今はなき恋人?
過去から現在への時間軸に沿って、繰り広げられる一つの物語。恋人だったり、妻だったり生まれるまえの記憶を持ったまま、自分が生まれる前の人生を覚えていて、前世の記憶の好みや癖の一つ一つが娘の体に入っているって…。
過去から現在へ時間軸に沿って、繰り広げられる3人の男と女の物語です。