「ハナミズキのみち」 浅沼ミキ子文 黒井健絵 金の星社
東日本大震災から10年が過ぎました。けれども、復興にはまだまだ時間がかかりそうに思います。
震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市に小さな図書館「にじのライブラリー」があります。その現地責任者でいらっしゃる荒木奏子さんが出版に尽力されたのが『ハナミズキのみち』です。
震災で息子さんを亡くされた浅沼さんの思いのたけの詰まった文章をお読みになったとき、とにかく浅沼さんを慰める本を出そう、出さなくてはいけないと思われたのだそうです。
荒木さんや浅沼さんたち「陸前高田『ハナミズキのみち』の会」の活動が実り、避難路に沿って2019年にハナミズキの木が植樹されました。
再訪を約束した陸前高田市の皆さんや、ハナミズキの花に会いに出かけられる日が早く来ることを願っています。