私の一冊

古川佳代子

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「和菓子のほん」中山圭子 文, 阿部真由美 絵 福音館書店

その昔、マリー・アントワネットは飢えた人々に向かって「パンがないのなら、お菓子を食べればよいのに」といったとか。
そんな不遜なことを言うつもりはさらさらないけれど、ごはんがなくてもお菓子があればそれでよい、と思うくらいにはお菓子が大好きです。カスタードクリームたっぷりのシュークリーム、栗の風味がうれしいモンブラン。食べ応えのあるケーキもよいのですが、和菓子にはどこか別格の佇まいがあります。ほんの二口、三口で食べ終えてしまえる小ぶりなお菓子なのに、その繊細な形や色遣いとそれを引き立てる雅な名前。

日本ならではの和菓子の色や形、名前の美しさなどをあまさず伝えてくれるのがこの絵本です。四季折々の美味しそうな和菓子とあわせて日本語の響きもお楽しみください。

古川佳代子

 

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この記事を書いた人

  • 1999年より2019年3月までNPO法人高知こどもの図書館に勤務。縁あって2019年秋より、土佐町立小中学校図書館に勤務。 移動中、数冊の本がないと不安になる軽度の活字中毒者。
1999年より2019年3月までNPO法人高知こどもの図書館に勤務。縁あって2019年秋より、土佐町立小中学校図書館に勤務。 移動中、数冊の本がないと不安になる軽度の活字中毒者。

写真

  • 石川拓也

    とさちょうものがたり編集長。写真家。90年代アジア・アフリカ・ヨーロッパなどを旅し、その後アメリカ・ニューヨークに住む。2002年に帰国、以来東京を拠点に雑誌や広告などの撮影を手がける。2016年8月より土佐町在住。ウェブサイト:http://ishikawatakuya.com/
とさちょうものがたり編集長。写真家。90年代アジア・アフリカ・ヨーロッパなどを旅し、その後アメリカ・ニューヨークに住む。2002年に帰国、以来東京を拠点に雑誌や広告などの撮影を手がける。2016年8月より土佐町在住。ウェブサイト:http://ishikawatakuya.com/

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