「たべたのだあれ」 五味太郎 文化出版局
この本との付き合いはかれこれ約20年ほどになりますが(!!)、子どもたちが喜んでページをめくっていた姿をまるで昨日のことのように思い出します。
以前幼稚園で働いていた時に、本屋さんに行ってふと手に取ったこの本。子どもたちに読んであげたいなあと購入しました。
子どもたちがこの本をどんなに好きだったか、ページのしわくちゃ具合や幾つものテープのつぎはぎを見ていただけたらわかると思います。
「めだまやきたべたのだあれ」(2枚目の写真の通り!)
「ぶどうたべたのだあれ」(目がむらさき色のぶどうになっているネコ)
「ドーナツたべたのだあれ」(尾っぽが丸いドーナツになっている魚)
見たらすぐにわかってしまうのがうれしくて「これ!」と子どもたちは満面の笑みで指差していました。20年以上前のことなんて信じられないくらい、子どもたちの笑顔は鮮明です。
幼稚園の子どもたちが思う存分味わった後は、私の子どもたちがこの本を繰り返し開きました。同じように「これ!」と得意そうに教えてくれる顔が幼稚園の子どもたちの顔と重なって、たまらなく懐かしい気持ちになりました。
幼稚園で一緒に過ごした子どもたちは今、20代の若者になっています。この本を開いたら、どんな気持ちになるのかな?
鳥山百合子