「ヤモリの指から不思議なテープ」 石田秀輝, 監修 アリス館
新幹線が時速300キロ以上で走るようになった時、騒音基準をクリアするのが大変だったようです。
電車が空気の中を突っ切る時に出る音、つまりパンタグラフの形を様々に変えて騒音を抑えようとした時ヒントになったのが、音をほとんどたてずに飛ぶふくろうの羽の秘密であり、電車の先頭部の形の工夫については、カワセミの細長い流線形のくちばしが水に飛びこんだ時、水の衝撃をうまく逃がしていることがヒントになりました。
生物は本当によく出来ています。その能力や不思議を知れば知るほど、設計者である神の偉大さと、そこに学ぼうとする人間の賢さを素晴らしいと感じます。この本にはたくさんのネイチャーテクノロジーが、とってもわかりやすく丁寧に詳しく書かれています。
藤田純子