2024年3月1日〜3月11日、とさちょうものがたり編集部の鳥山が、長年、土佐町と交流のある京都大学(東南アジア地域研究研究所)が実施しているJICA草の根技術協力事業に同伴し、ブータンを訪れました。これはその滞在記です。
【ブータン滞在記 3月2日】
早朝に到着したパロ空港から車で移動し、パロの町を少し散策しました。
ここがパロの中心地。写真左、赤い看板を掲げている「Mountain Cafe」はできたばかりのお店で、ブータン国内で育てたカカオ豆を焙煎し、販売しています。ブータンは自国で生産しているものが少ないので、今後ブータンの有力な生産物になれるよう、力を入れているそうです。コーヒーはこのお店で味わうことができます。
急峻な山々の間の道を車で移動し、首都ティンプーへ。
カルチュン・ワンチュクさんの友人の家に伺い、お昼ごはんをいただきました。
カルチュン・ワンチュクさん。
この方がいてくれたからこそ、ブータンと京都大学の友好的な関係が長年築けているのだと京都大学東南アジア地域研究研究所の坂本龍太さんが話してくれました。
坂本さんは、土佐町で行われている高齢者フィールド医学(高齢者健診)に約10年前から携わっている医師です。今年8月のフィールド医学でも土佐町を訪れ、町の高齢者の方の診察をしたり、お話を聞いたりしてくださっていました。
今回のブータン滞在は、この坂本さんが「土佐町から誰か、ブータンに行きませんか?」とお声がけしてくれたことがきっかけでした。(きっかけは語ると長くなるので、後述します!)
一緒にお昼ごはんを食べたブータン人の中には、2011年に土佐町へフィールド医学の視察に来たことがあるという方も。土佐町から来ました、と伝えると、「Ohhh!! TOSA TOWN!!」と両手を上げて迎えてくれました。
土佐町がブータンと繋がっていること、そして、ご縁を大切に紡いできた方たちの存在を感じました。
大根と豚の干し肉の炒め煮、干しいたけとキクラゲの入った炒め物。右上の「ダル」と呼ばれるお豆のスープも美味!
とにかく辛いブータン料理。滞在中、この「ダル」が幾度となく、私の胃袋を救ってくれました。
アラはブータン東部でよく飲まれている蒸留酒。バターと卵が入ったアラを作ってくれたのですが、少し口にするだけで、クラッとするほど強烈!全部飲み干せず…。
飲み干すのが礼儀であったようなのですが…、本当にすみません!
(3月2日、まだまだ続く。)