「死の壁」 養老孟司 新潮新書
週に一度水泳にいきはじめて5年を過ぎた。その間の半分位を休んではいるけれど。水泳のコーチは、2歳うえでマスターズで何度も優勝。行動的でバイタリティーあふれる人だった。
先日、そのコーチが練習中亡くなった。あっという間の出来事だったと聞いた。あまりに突然でショックだった。
以前に上滑りだけ読んでいた「死の壁」を開いた。誰もが必ず通る道でありながら目をそむけてしまう「死」の問題。人間の死亡率は100%。死といかに向き合うべきか、生と死の境目はどこにあるのか。
自分の老いも感じ始めたこの頃、たまに考えておくと安心して生きていけると作者はいうけれど、本当だろうか。
川村房子