「幹事のアッコちゃん」 柚木麻子 双葉社
この本はアッコちゃんシリーズ3作目。読むと元気になる小説と言われます。気軽に読めて、次の日に繰り越しても続きがすぐに思い浮かびます。
アッコさんは「東京ポトフ&スムージー」の会社社長で、本名黒川敦子。おかっぱ頭で見上げるような大女。つい歌手の和田アキ子さんを思いうかべてしまうけれど、とろけるような笑みを浮かべるとつい引き込まれてしまう。
今回は、忘年会の幹事役をまかされ、文句ばっかり云いながら、昔からのやり方に従わざるを得ないと思っている、妙に冷めた男性新入社員を「今日から4日間私の忘年会に参加なさい」と誘う。そのなかでプロデュースの極意を授けていく。可愛くて、やさしく包容力のある女性。
他に「アンチアッコちゃん」「けいこのアッコちゃん」が掲載。背中をバシッと叩いて導いてくれます。