「はるかぜさんといっしょに」 にしまきかやこ こぐま社
山のあちらこちらに桜色が加わり、時々ウグイスの声も聞こえるようになりました。土佐町はもうすっかり春です!
春らしい風を感じながら歩いていると、足元にはたんぽぽ、オオイヌノフグリ、なずな、つくし、桃。庭先にはムスカリやチューリップ。色とりどりの花たちが、足取りを軽くしてくれます。
この絵本の主人公「こんちゃん」は、ふーっと風を吹かせる「はるかぜさん」と出会って、はるかぜさんについていきます。このはるかぜさん、何とも気持ち良い風を吹かせているようで、いつの間にかこんちゃんに続き、町の人たちも長い長い行列に。歩いて歩いて、みんなでたどり着いた丘でひと眠り。
ああ、いいなあ!私もこんな丘で、大の字になって寝てみたい。
春は、心も身体も開いていく季節なのだそうです。人間をそうさせるのは、はるかぜさんが新たな気持ち良い風を運んできてくれるからかもしれないですね。