「最強脳」 アンデシュ・ハンセン 新潮社
「日本の読者の皆さんへ」と題された最初のページで、この本は親子で読めるように書いた、脳の取り扱い説明書と、紹介されています。
最強脳の行く末は「ドーパミン」と呼ばれる神経伝達物質にかかっている。ドーパミンとは、何に注目し、集中すれば気分を良くしてくれる「ごほうび」が得られるのか、を教えてくれる物質。SNSでの「いいね!」もドーパミンにより、脳から小さな「ごほうび」がたくさんもたらされる、ここにもスマホ依存の原因が隠されている。
衝動を抑えたり、ブレーキをかけたりする脳の部分(前頭葉)は25歳くらいになってから完成する。しかし、ドーパミンのシステムなどは子供の頃にはすでに機能している。
つまり、10代の子供は、ごほうびに非常に弱い、ここが子供や若者がスマホの餌食になってしまう理由。納得のいく分析、恐ろしくなってくる。
この本の結論は「運動をしよう」…。そうすれば脳は確実に強くなる。根拠は運動する事によりドーパミンの分泌が促され、生命活動を活性化するからだそうです。