「ジーヴズの事件簿」 P・G・ウッドハウス 文春文庫
殺人やらの血なまぐさい事件は起こりません。ホームズ、アポロ両先生の登場する種類の内容とは違います。
何でも知っている従僕(召使い・執事。日本の市井の人にはわかりにくいですね。解釈も違うようです)と、どこか間抜けな若い主人や個性豊かな登場人物が織りなす古き良き時代の英国のユーモア(コメディー?)小説で気軽に読めます。
英国の上流社会の風習をよく知りませんので、??のところもありますが。
最終章の数行を読むと、座って読んでいればつい手でヒザをうってしまいます。
(横になっていたら?立って読んでいたら?……はわかりません)
藤田英輔