土佐町栗木地区に近藤潔さん(95歳)という方がいます。潔さんは書くことがとても好きな方で、今まで、高知新聞の「あけぼの」というコーナーに何度も投稿されてきました。とさちょうものがたりでは、「95年間のキヨ婆さんの思い出」と題し、土佐町で過ごした思い出を綴ってくれます。
カンタローみみず
私の家から少し上がっていくと群道があって、右へ行くと「相川口」、左へ行くと「オート」へ行けました。
雨上がりには、カンタローみみずが道いっぱいに這い出ていました。兄と二人でバケツと火ばさみのようなものを持って、捕まえに行きました。
道いっぱいに這っていて、大きいの、小さいのと、バケツ半分くらいにすぐなって、帰って鶏にやりました。
始めのうちは奪い合いをするが、たちまち喉の下の方が膨らんで見向きもしなくなります。
でも、あんなものを食べて、卵になって出てくるのが不思議でした。いり卵は美味しいのにネ。
幼い頃、そう思ったことでした。
この記事の連載
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95年間のキヨ婆さんの思い出 1
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95年間のキヨ婆さんの思い出 2
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95年間のキヨ婆さんの思い出 3
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95年間のキヨ婆さんの思い出 4
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95年間のキヨ婆さんの思い出 5
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95年間のキヨ婆さんの思い出 6
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95年間のキヨ婆さんの思い出 7
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95年間のキヨ婆さんの思い出 8
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95年間のキヨ婆さんの思い出 10
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95年間のキヨ婆さんの思い出 11
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95年間のキヨ婆さんの思い出 12
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95年間のキヨ婆さんの思い出 13
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95年間のキヨ婆さんの思い出 14
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95年間のキヨ婆さんの思い出 15
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95年間のキヨ婆さんの思い出 16
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95年間のキヨ婆さんの思い出 18
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95年間のキヨ婆さんの思い出 19
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95年間のキヨ婆さんの思い出 20