「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」 堀内都喜子 ポプラ社
何年か前、北欧の学生(高校を卒業したばかり)二人が目的を決めずに日本で長期滞在するという密着取材の番組を観た事があります。日本の学生事情とかけ離れた状況での卒業旅行に、この子達の将来はどうなるの?このうっすらとした記憶がこの本を読むきっかけになりました。
表題の件については、この国や社会全体の常識が全く日本とは異なり、決まりは決まり、休むことも社会人の権利、その必要性という認識がきっちり共有されていて、決まった勤務時間を守ろうという文化が定着している事が挙げられています。
フィンランドは幸福度ランキングで2018年、2019年世界一となっているそうです。
携帯電話のノキア、アパレルのマリメッコ、陶器のアラビア等デザインブランドは有名。学力・経済においても世界で突出しているそうです。
その背景や現状を仕事や日常という視点から探った一冊です。
因みに密着取材の学生二人は、その後母国の有名大学に進学し、優秀な生徒のみ可能な交換留学生として、東大と立命館に留学したらしいです。