2019年1月23日。絵描きの下田昌克さん、土佐町滞在3日目。
春のようにぽかぽかと暖かいこの日、早明浦ダムのほとり、上津川地区に住む高橋通世さんに会いに行きました。
家に着くと通世さんは、仕事で使う刃物を研いでいるところでした。料理用、猟用、動物をさばく用…。10種類は並んでいたでしょうか。
そして山仕事に使うワイヤーやペンチ、石臼や鉄釜など、山の暮らしに必要な道具があるべきところに置いてあります。
通世さんは猟師であり、山の達人。
山のイノシシや鹿の通り道に罠を仕掛けて捕らえ、さばいて肉にします。
鳥や植物にもとても詳しく、竹に穴を開けてヤマガラの家を作り、ひながかえったときには本当に嬉しそうに教えてくれました。
お米、野菜、漬物、こんにゃくを作り、お茶やはちみつの収穫、そしてたぬき油も…。
猟のこと、山のこと、いのちのこと…。通世さんの話は尽きません。
やりたいことはやってみる。実際の行動にうつす。時には失敗もしながら、繰り返し繰り返し行動することで、通世さんは山で生きる知恵を身につけて来たのだと感じます。
通世さんが、昨日から準備していてくれたしし汁をいただきました!もちろん通世さんが捕らえたイノシシの肉です。臭みがなく、とても美味しかったです!
「土佐町にフクロウはいるの?一度本物を見てみたい」と言っていた下田さん。
土佐町にフクロウはいます!
今まで何度か森の中から聞こえてくる声を聞いたことがあります。
どこかでフクロウと会えたらいいなと思っていたら、なんと通世さんの家で出会えました!なんという偶然!
きっとそうなるようになっていたのでしょう。
さて、そのフクロウで、下田さんは何をしたでしょうか?
そして、今日の宿泊先である瀬戸コミュニティーセンターへ。
この場所に一昨年の秋にも宿泊させてもらいました。
懐かしい黒丸地区の人たち、お母さんに再会。下田さんもとても嬉しそうでした。
通世さんからいただいたしし肉のすき焼き、お母さんが作ってくれたサラダやイタドリ炒め、亮一郎さんが作ってくれた香茸のお吸い物、そして色々な珍味…。
土佐町の美味しいものをたくさんいただきました。
ありがとうございます!
明日は4日目。一体どんなことが待っているのでしょうか?
楽しみです!