「せかいのひとびと」 ピーター・スピアー絵,文 評論社
世界にはたくさんの人がいるけれど、同じ人は誰もいない。
「生まれた時からみんな一人一人ちがっているんだ」という言葉でこの本のお話は始まります。
体のかたちや大きさ、肌の色、目の色、髪の毛、着るもの、おしゃれも休みの過ごし方もみんなちがう。
家の形、お祭り、祝日、その人の好み、食べ物、神さま、言語、文字も。
ページをめくるたび「ああ、そうだった。みんなちがうんだ」と、あらためて気付くような気持ちがします。そのことは私自身が当然わかっていることだ、と思ってはいるのですが。
世界は広い。そのことを頭の片隅に置きながら毎日過ごしたいなと思います。
鳥山百合子