「現代歌集(日本文学全集68)」 土岐善磨 筑摩書房
この本がどういう経路で僕の手元にあるのか、解らない。明治〜昭和にかけての一部歌人の作品を編んだ本だ。
ある歌人(誰だったか)は、短歌に親しむことは、つまり秀歌を読むこと、そのまま丸暗記すること、これに尽きると言う。それは究極だろう。
「表現する」ということの大変さ、大切さを痛感する。この本を紹介すること、そして短歌について語ること、それ自体「おこがましさ」に包囲され、思いは次第に雲散する。
ただ「言葉で表現する」ことには、あこがれる。どんなジャンルでも「自分なりの表現」ができる人は素晴らしい人だ。
重ねて、詳しいことは解らないが、この本の中では古泉千樫(こいずみちかし 1886.9.26~1927.8.11 )という歌人の歌に親近感がわく。
「表現する」ということについての僕の気持ちは、「しいよいようで、こちゃんとむつかしい!!」
藤田英輔