「死んだかいぞく」 下田昌克 ポプラ社
2020年2月に下田さんが土佐町に来てくれた時、出版されたばかりの「死んだかいぞく」にサインをしてくれました!
目の前で描かれるクジラや魚たち。下田さんの世界です。
「死んだかいぞく」を初めて広げた時に何より驚いたのは美しい海の色でした。酔っ払って刺された海ぞくが深く沈んでいくにつれ、海は緑がかった青からあい色、むらさき、黒色へ…。
実は一年前、2019年の1月にも下田さんが土佐町に来てくれた時に「今、この絵本を作っているんだ」とスケッチを見せてくださったのですが、それがこの「死んだかいぞく」のスケッチでした。鉛筆で描かれていた白黒のスケッチが、一年後の今、鮮やかな一冊の本となって目の前に現れました。
下田さんが描き、色を重ねた海や魚たちが、下田さんがこの絵本と向き合った軌跡を伝えてくれているようで、絵本を広げてはただただ見入ってしまいます。
鳥山百合子
*今年2月に下田さんが来てくださった時の様子はこちら!