前回のあらすじ。
鹿の角のUSBをつくるってことになったけど、何から始めたらいいのかわからないから、近所に住む康富さんにヘルプを求めてみた。
つまり他力本願であれこれやってもらう、その続きです。
計画的なんてつまんない
あまりにも何も決めずに康富さんの工房へ突撃したので、『イメージを具体的にしよう』ってことで会議。
そうやってあまりにも完璧に仕上がってしまったイメージ図がこれ!
と、こんな写真を載せてみて『何をバカ正直に、わかりやすい写真を選んでるんだ!』と心の声がする。
『世の中演出だろう!いかにも“やってます”アピールを自然な感じで見せる写真を出せ!』って声に従ったやつがこれです。
この図の詳細を説明しようと思っていたけれど、そんな事務的な説明なんておもしろくないし、
この暑さで気がのらないのでやめておきます。
と思ったのだけど『説明はあったほうがいいよー』って言われてしまう気もするので、
あとから人に言われて書くのはさらに気が滅入っちゃうから、
『つまらないなー』って気持ちを誤魔化しながら書くことにします。
【持ち心地を考えて、長さを3パターン(50mm・80mm・120mm)】
迷ったときの3パターン!
両極端な答えに挟まれた、みんな大好きその真ん中のふわっとした答え。
『やるorやめる』みたいな選択をせまられたとき、自分を正当化させる理由をあれこれ並べて…
つまり、ブーブー言いながらやる気もないままやり続けちゃうあれ。
ぼくも例にもれず、80mmが良い理由をあれこれ考えながら、このサイズがいいなと思いました。
【鹿の角を切った面の加工を5パターン(カドをとる・尖らせる・革を張る・金属で蓋をつくる・鹿の角で蓋をつくる)】
なぜこれは5パターンかと言うと、たまたまそうなったから!
思いついたことを、わざわざ説明しようとすればするほど、なんだか濁っていくような感覚があるので、ここはざっくり流します。(正直、説明するのに飽きてきただけです)
この日はカドを磨ききれなかったので、持ち帰って磨いたり、
このペースで磨いて尖らせるのは無理だなと、潔く諦めたり、
案の定、康富さんが
ふだんはスローリーな彼が、いきなり超高速で動きはじめたときの衝撃さえ伝わっていればそれでいい。
そしてぼくが
ふーっ、決めたとおりのことをただ説明しようとすると楽しみきれない…
ワケがわかんないほうが素敵
ブレイクタイム!(このまま楽しい気分で終わります)
「鰹節いる?」
ふと投げかけられるこの言葉。
目の前に豆腐がないのにこの言葉を言われたのは、人生で初めてだ。
さらにそう言われながら目の前にアタッシュケースを置かれることは、前世でも経験がなければ、たぶん来世でもないと思う。
問いなのか?
答えばかりが求められているこの世の中で、問いに生きるのか?
アタッシュケースとは何なのか?
そもそもカバンとは何なのか?
そこに入れるものなんて決まってないはずなのに、ぼくらは無意識に『カバンに鰹節はいれない』と思い込んでいた?
鰹節は豆腐にしか使わないと、今まで真実だと思っていたことは真実ではなかった?
鰹とサザエさんのカツオとは違う…
鰹節の『節』って何?
どうして昔の人は、とれたての鰹をわざわざ節ったのか?
海は生命のカバン…⁉︎
鰹節…お前はいったい…
うますぎるっ!!
田中邦衛
めっちゃ美味しいよね!