「谷内六郎のえのぐ箱」 東京新聞
かつての週刊新潮の表紙絵を担当した谷内六郎さんの絵は、誰しもが一度は目にしたことはあるのではないでしょうか?
六郎さんの描くこどもの絵は素朴で、いつだって子どもの世界とおなじ目線。こちらの著書に子煩悩で、二人の我が子の育児にも熱心だったご様子が記されてありました。
子どもたちと同じ視点で世界を見つめ、本気で遊び、いつでも全力で子供の言葉に耳を傾け、あらゆる体験を感動を持って迎え入れた六郎さん。それは「子どもと向き合う」というより、まさに「子どもと同じ方向を向いて生きる」日々。六郎さんにとっては、自身の子ども時代を追体験するような感動と発見に満ちた暮らしなのでした。とあります。
六郎さんの描く子どもたちは、時間がゆったりと流れ…日常のちいさな発見と暮らしの営みがなんとものどかで懐かしい気持ちにさせてくれます。
つい時間や用事に追われて「早く!早く!」とわが子を急かしてしまうけれど、あっという間に終わってしまう子供時代、すべての子どもたちがのんびりと情緒豊かに過ごしてほしいと願います。