例年になく早い梅雨明け、例年になく早い夏の始まり。
土佐町もすっかり夏の風景です。ついこの前まで植えたばかりのように思っていた稲が撮影時(6月末)にはもう青々としています。
夏の田んぼの風景の中で、生き物を見つけては立ち止まり、小石を川面に投げて遊び、見るもの全てが楽しいもののように動き回っていた二人の後ろ姿。
3歳の上田青くん、宙くんの双子兄弟です。
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図らずもTPP。あっちのTPPではありません。
土佐町在住の写真家、石川拓也がひと月に1枚のポストカードを作るプロジェクト。
2016年11月から始まり、たまに遅れたりもしながら、いちおう、今のところ、毎月1枚発表しています。
各ポストカードは土佐町役場の玄関と道の駅さめうらにて無料で配布しています。
「95年間のキヨ婆さんの思い出」でいつも素敵な文章を寄せてくれる近藤潔さん。今年100歳!!
美容師(当時は髪結いと呼んだ)や道路工事などいろいろなお仕事をされていた潔さんは、高知新聞での電話交換手をされていたこともあったそうです。
ところが空襲で全てが焼け、故郷の相川へ戻ってきたそうです。その後、栗木の方とご結婚され、今でもお家は栗木にあります。
「とさちょう山岳紀行」とは名ばかりの散歩道紹介コーナーになっているこの連載ですが、そのぐらい土佐町には素敵な散歩道が多いということでもあります。
元気な時も、少ししんどい時も、こういった自然豊かな散歩道を歩くことで、静かに整っていくことが多々あります。
今回はそんな散歩道の中から、田井山の東端の道をご紹介します。
上の写真の赤の三角のあたりから、下の写真のような素敵な細道が上に続いています。
登っていくとこんな感じ。おそらく幾世代も前の人たちが積み上げたであろう石垣に挟まれた小道が続きます。
登っていくとこの先には舗装路と合流します。田井山の奥に入っていく道にぶつかります。
下の写真のような、舗装はされていて歩きやすい道であると同時に、豊かな自然を感じることができる道。
少し目線を上げると、田井の街並みが一望できる高さまで上がってきました。右下の建物がマルニです。
生えている植物や風景はどんどん変わりますが一貫して「山の小道」。このような場所が日常生活の中にあることに幸せを感じます。
特に不調の時期には、朝のちょっとした時間にこういう場所を歩くことで、少しずつ調子を取り戻すといったことがあり、その価値を言葉で表すことは難しいのですが、とても貴重な環境だと実感します。
眼下にはハゼ干し中の稲束が。そしてその奥にはさめうらダム。前の世代、そしてさらに前の世代の人々が守ってきた風景です。