私の一冊

西野内小代

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「君のクイズ」 小川哲 朝日新聞出版

クイズ番組に出演し勝利を手にしてきたクイズプレイヤーの心理、推測を描いている。

Q1グランプリの覇者として賞金1000万円が目の前となった僕「三島玲央」、対戦相手の「本庄絆」との決勝戦、最終問題での対戦者の「ゼロ文字押し」(問題を一文字も聞くことなく解答)。しかも正解だった。

この出来事の謎を巡って、敗者となった主人公の考察、葛藤を描く。

クイズに人生を賭けた主人公と、クイズは単なる手段と割り切る対戦者。クイズに対する熱量の違いも見え隠れしている。そこには、対戦者の中学時代に受けた壮絶なイジメ問題も浮上する。

クイズの出題等に関して、作り手の作戦、テレビ番組として魅せる出題方法、解答者のMCに対する繊細な観察力を垣間見た内容でもあり、とても興味深かった。

 

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この記事を書いた人

  • 昭和30年生まれ 昨年(平成29年)9月末、夫と共に土佐町にUターン、日々の暮らしの中に「喜び」を見出し、心豊かに過ごす事を心がけています。(田岡三代は姉です。)
昭和30年生まれ 昨年(平成29年)9月末、夫と共に土佐町にUターン、日々の暮らしの中に「喜び」を見出し、心豊かに過ごす事を心がけています。(田岡三代は姉です。)

写真

  • 石川拓也

    とさちょうものがたり編集長。写真家。90年代アジア・アフリカ・ヨーロッパなどを旅し、その後アメリカ・ニューヨークに住む。2002年に帰国、以来東京を拠点に雑誌や広告などの撮影を手がける。2016年8月より土佐町在住。ウェブサイト:http://ishikawatakuya.com/
とさちょうものがたり編集長。写真家。90年代アジア・アフリカ・ヨーロッパなどを旅し、その後アメリカ・ニューヨークに住む。2002年に帰国、以来東京を拠点に雑誌や広告などの撮影を手がける。2016年8月より土佐町在住。ウェブサイト:http://ishikawatakuya.com/

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