2018年1月

土佐町ストーリーズ

土佐町が生まれた日

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土佐町はかつて、土佐村でした。

昭和41年頃から、町制の実施の希望が村民の間で高まり、昭和44年に町制施行が決定しました。

さて、ここで「新しい町名をどうするでよ?」問題が勃発します。

 

町制を施行するにあたっては、町制調査研究特別委員会という会が立ち上げられたそうで、新町名もその委員会で検討されました。

その当時、すでに「土佐市、中土佐町、西土佐村、土佐山村、土佐山田町」など、土佐という名称のつく市町村が多かったので、間違わんように他の名称にしたほうがえいんじゃない?という意見が多く、各委員が新町名を提案しました。

 

「嶺北町」

「水都(みと)町」

「吉田(よしだ)町」

「土北(どほく)町」

「奥土佐(おくとさ)町」

「早明浦町」

「昭和(しょうわ)町」

「登佐(とさ)町」

「美都(みと)町」

「大海(おおうみ)町」

 

さらにこの中から、「2つだけ選ぶとしたらどれがえい?」と選ばれたのが「嶺北町」と「水都町」。

委員会では決定的な名称は選定せず、この2つの中から住民投票で町名を選ぶことに。

 

その際、「候補の中にない町名を自由記載してよいか」という意見が出ます。

「えいろう。」「それも住民の意見じゃ。」

そうして行われた住民投票。

 

蓋を開けてみれば、自由記載の「土佐町」が一番多かったのです。

 

その結果に、すったもんだ てんやわんや あれやこれや あったという話も聞きますが、やはり住民の大多数が支持した土佐町、ファイナルアンサー。

 

そして、昭和45年2月20日に『土佐町』が誕生しました。

今となっては「土佐町」以外考えられませんが、もしかしたら全然違う町名になっていたのかもしれませんね。

 

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私の一冊

和田亜美

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「半径3メートルのカオス」 カマタミワ KADOKAWA/エンターブレイン

この方のブログを読んでいて、ハマって抜け出せなくなりました。どうやったらこんなにカオスな人々に出会えるのだろう・・・。読むたびに毎度毎度笑ってしまいます。小さな悩みなんかぶっ飛ぶ感じ!おすすめは、自分の発言がツボに入ってしまう店員さんの話。

和田 亜美

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笹のいえと、とさちょうものがたり、一緒にシルクスクリーンとくるくる市やります!

お子様連れも大歓迎です。みなさまお誘い合わせの上、ぜひご参加ください。

 

日時: 2018年2月24日(土) 13:00~17:00

場所:シルクスクリーン|土佐町役場前作業場 (土佐町役場駐車場の向かいにある倉庫の一角です。Google  Mapでは「土佐れいほく葬祭センター」と出る建物です。)

くるくる市|土佐町役場内

参加費:無料(ドネーション制)

・古くなった衣類を持参してください!(詳細は以下)
・インクを取り扱いますので、汚れても大丈夫な服装で!

 

シルクスクリーンで作ったTシャツ(ブカブカ)

 

□まず、「シルクスクリーンとはなんぞや?」から。

とさちょうシルクスクリーンこと次第

↑というわけで、土佐町ではシルクスクリーンによる服や木材サインなどの製作ができるようになっています。

 

昨年秋のあるとき、笹のいえでイベントが行われました。そのときのトークで笹のいえの洋介さんと子嶺麻さんが話していたのが、

衣食住を自分たちの手でつくっていく場合、実は一番難しいのが「衣」。

例えば、綿から育てようと思ったらすごい手間と時間が掛かる。糸を紡いて、染めて、織って、、、服って簡単に手に入るのに、実は膨大な資源と労力が使われてる。

加えて、

なのに、世の中にこれだけ服が溢れ、着られるものが捨てられていく。なら買わなくてももらったり交換したり、ちょっと手を加えたりして着続ければいいんじゃないかなあ。

とも話していました。

ここに、とさちょうものがたりが進めているシルクスクリーンのものづくりと合致するポイントが!

みんなで着飽きた古着を持ってきて、シルクスクリーンで新たな服に生まれ変わらせよう!

というのが、今回のイベントの全容です。加えて、「服ってなんだろう?」って考える機会にしてもいいですよね!

□笹のいえのこと

笹のいえは、「むかし暮らしの宿」。衣食住、可能な限りを自分たちの手に取り戻す暮らしを実践しています。実際に笹のいえの暮らしを体験すると感じるのは、余計なもののないシンプルな「美しさ」。笹のいえの連載を見ていただけたら十二分に感じていただけると思います。

 

□くるくる市って?

誰でも参加できる、無料のフリーマーケット。

誰かに譲りたい・使ってほしい物、たんすのこやしに宝のもちぐされ、捨てるに捨てれぬ思い出のあれやこれ。

気持ちよく、さようならするチャンスです。

そして、誰かのいらないものはまた、あなたの欲しかったものかも知れません。

会場で素敵なものに出会ったら、持ち帰って使ってください。

もちろん手ぶらで参加して持ち帰るだけでもOKです。

ルールは3つだけ。

①自分のものがわかるよう、風呂敷やレジャーシートをご持参ください。

②持って来たものが残れば、持ってきた人が自分で持ち帰ります。たとえば会場に30分しか滞在できない場合は30分後に残ったものを回収してお持ち帰り頂くことになります。

③金銭のやりとりはありませんので、店番は必要ありません。どうぞ置きっぱなしで、シルクスクリーンのイベントをお楽しみください。

 

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笹のいえ

今日の保存食

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たっくさん頂いたお大根。

ぜーんぶ「なんちゃってたくあん」に漬けました。

 

 

その数、100本超え!

本当は糠と塩とみかんや柿の皮などと一緒に漬け込んで、2か月くらい出来上がるまでにかかる「たくあん」。

たくあんは干し方によっても水の上がり具合が違うので干しすぎず、干さなすぎずの塩梅を気にかけたり、また期間が長いのでその間にカビがこないようにと気を使ったり、わたしの中ですごくハードルの高かったものの一つです。

でも、この「なんちゃってたくあん」なら水が上がってきたらすぐ食べられるし、春先まで保存も簡単。

こっちを知ってからは昔の作り方に戻れません。

昔ながらのぬか漬けのたくあんはこうして廃れていってしまうのかと寂しく思う反面、ぬか漬けのたくあんは食べてくれなかったこども達が我が家のたくあん(なんちゃって)を食べている姿を見ると、まあ、これもありかなと思えちゃう冬の日です。

 

レシピは簡単!

材料

大根 1kg

塩  40g

酢  40g

糖分 70g(砂糖でもはちみつでもなんでも。お好きな甘みで)

ターメリック 少々

たかのつめ  1本

①大根は半割りにして半日干します。(今回は細かったので丸ごと2週間ほど干しました。干し加減もお好みで調整しましょう)

②調味料を合わせて大根にまぶします。

③タルに詰めて重石をします。

④水が上がったら出来上がりです。

(上がってきた液体の中にちゃんと浸かっていれば、(暖かくなって液体が醗酵し始めない限り)カビたりする心配もありません)

 

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私の一冊

池本晃翔

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 「ツナグ」 辻村深月 新潮社

死者に一生に一度だけ会えるとしたら誰に会いたいですか?生者と死者を「ツナグ」お話。
生者のために死者は存在する感動のストーリー!

             池本晃翔

 

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笹のいえ

Snow

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この日は、積もるほどしっかり雪が降った。
雪景色にはしゃぐ末っ子を連れて、家の周りを散歩しながら「はて、これほど雪が降ったのはいつぶりだろう」と考える。そうだ、土佐町に引っ越してきて最初の冬に軽トラの腹を擦るくらいの積雪があったんだと思い出す。

季節が記憶を呼び起こす。
記憶が積み重なり、知恵となり、技術となる。

凍えるような気温にも、好奇心が勝り、懸命にとうちゃんの後をついてくる息子に成長を感じつつ。

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私の一冊

伊藤和幸

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「一生大切にしたい70の名言」 根本浩 SBクリエイティブ

“言葉”は生きる力です。心の糧になる言葉、名言をわかりやすく子どもの超訳として伝えてくれています。この本で一生大切にしたい名言を探してみませんか。

伊藤和幸

 

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毎年、年末になるとふみさんの家の前には立派な門松が飾られる。

ふみさんは土佐町にある「ふみ美容室」の店主。

昨年、ふみさんに着付けをお願いした。
帯をどちらにしようか迷っていた時「自分の好きな方をつけたらいいのよ。楽しんでらっしゃい!」と背中をぽんと叩いて送り出してくれたことがとてもうれしくて、それからは勝手にお母さんのように思っている。

2017年12月27日、いつものようにふみさんの家の前を通ると、てっぺんが斜めに切り取られ、下はぱかっとくり抜かれたように穴の空いた太い竹がお店の前に立てられていることに気づいた。

門松を作る準備をしてるんだ!

ふみさんに「門松を作るところを見せてほしい」と話すと「明日の昼頃からやると思う。午前中は『わかば』と『うらじろ』を山に取りに行くから。ほら、あそこの山よ。」と指を差して教えてくれた。

白い四角い建物とその裏にある山の間に『わかば』があるそうだ。
その場所はふみさんの家の山ではないけれど、その山の持ち主の人が「取っていいよ〜」と言ってくれているとのこと。
土佐町の人は「自分くの(自分の家の)山」と普通に言うけれど、「自分の家の山」って都会にはなかなかない感覚。

 

「これが『わかば』。別名『ゆずりは』とも言うよ。縁起物やねえ。これにおもちをのせて床の間に飾ったりするよ。普通、古い葉が落ちてから新しい葉が出てくるんやけど、ゆずりはは、新しい葉が少し大きくなってから古い葉がゆっくり落ちるんよ。代々ゆずっていくので、ゆずりはっていうんやないかな。」

 

これは『うらじろ』。こちらは表。

 

こちらが裏。
「よく見て。小さな胞子がついてるでしょう?」とふみさん。(よく見ると茶色の小さな小さなつぶつぶがついているのが見えます)

うらじろは別名「オナガ」ともいうそう。
「うらじろは裏が白いから(確かに表よりも裏は白っぽかった)気持ちに裏表がないように、っていう意味なんやないかな?」と言う。
こんな感じなんやないかな?という感じがゆるやかでいいなあと思う。

 

山から採ってきた材料が広げられている。
「今年は自分くの裏山の南天を使うんやけど、毎年わざわざ持ってきてくれる人もいるよ。南天は「難を転じる」という意味があるんよ。『難転(なんてん)』が『南天(なんてん)』になったんやないかな?お正月に飾るものには理由があるんやねえ。」
とふみさん。

竹はふみさんの家の裏山から切って来たもの。大人の手のひらを思い切り広げたくらいの太さで、斜めに切ってあるところから次の節のところまで水がたっぷり入っている。まずは南天をいけ、余分な葉ははさみで切り落としていく。

 

友人の笑子さんがやって来た。笑子さんもこれから門松を作るのだという。

ふみさん:「わかば、ある?」
笑子さん:「あるよ。」

ふみさん:「どうやろ?」
笑子さん:「もうちょっと、南天の葉っぱを足したらいいんやない?」

南天のたわわな実をゆたかに、わかばは左右に広がるように、松(松だけは買ったのだそう)を上へすくっと立つように、そしてうらじろをいける。「うらじろは下に(地面に)生えてるし、下がいいのかなーって思って。」とふみさん。
「自己流、自己流、でね。」とふみさんは笑った。

 

下側の穴には葉牡丹を。この角度だといけにくいということで、ふみさんのご主人がのこぎりで斜めに切り口を入れる。

 

完成!
なんて美しいのやろう、と思う。

 

笑子さんが見せてくれた。
「こんな風にわかばと南天を重ねて、台所のすみっこやお風呂のたき口、かまど…、火のあるところに置くのよ。『今年もありがとう、来年もよろしくお願いします』っていう気持ちでね、毎年してるの。(写真の笑子さんの親指のあるところに)お餅をのせるのよ。」

「これも自己流、自己流。」と笑子さん。

 

この日、門松の材料を乗せた軽トラックを何台も見かけた。
みんな山から材料を取って来て、家で門松を作るのだろう。

 

もうひとつの門松も完成。こちらの葉牡丹は白。紫の葉牡丹が紅で、紅白を表しているのだそうだ。
なるほど!

 

門松が完成した頃、軽トラックの魚屋さんがやって来た。
ふみさんは魚屋さんにおすすめを聞き、あれこれ見ながらお正月用のお魚やおじゃこを買っていた。

美容院で使う品物を運んでくる人や、近所の人が次から次へとやってくる。
その様子をそばで見ながら、ふみさんがいるこの場所は人が集まる場所になっているんやなあと気づいた。

ふみさんは、しらすの入った袋を私に渡してくれた。
「これ、ひとつ多めに買ったから、どうぞ。夜、しらすごはんにしたら?ここの美味しいから。」
(この日の夕ごはんはふみさんのいう通り、しらすをたっぷりのせた『しらすごはん』にした。本当に美味しかった!)

 

山の向こうに沈もうとしている太陽の金色の光を見ていたら、2017年にあった出来事がひとつひとつ思い出された。
お正月を迎える準備をしながら、新しい年を迎える心の準備もしていくのだなあと思う。

 

 

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私の一冊

西本美咲

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「エルマーのぼうけん」 ルース・スタイルス・ガネット (著),‎ ルース・クリスマン・ガネット (絵), 福音館書店

冒険先の場面場面で、リュックに詰め込んだ身近な道具一つ一つが、ぴったりと役立っていくところがワクワクします。

                                   西本美咲

 

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土佐町ストーリーズ

万次郎だけどジョンじゃない

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「万次郎カボチャを土佐町で作り始めたのは、うちの母やと思うがよー」

とおっしゃったのは土佐町役場に勤務している藤原美穂さん。

 

お母さんは川田慶子さん。

地蔵寺に住んでいる。

 

息子さんのお嫁さんは熊本出身で、お嫁さんのお父さんは種苗業を営んでいる。

25年程前、息子さんが結婚する時、お嫁さんのお父さんが、作っていた万次郎カボチャの苗を譲ってくれたそう。

最初の年は40数個も収穫があって、それがまた美味しい、収穫時期が遅い(霜が降りるまで大丈夫)ということで評判になって『作ってみたい』という人が増えたらしい。

インターネットで検索してみたら、日本では苗を売っているところが高知に一軒しかないんですって。

種間交雑種のせいか雌花しかつかず、種での販売はされていない。高知県の苗物屋さん(片山種苗)で苗が販売されているとのことで、その苗物店が生みの親だそう。

と、いうことは、熊本で作られていた万次郎カボチャも、高知出身ってこと???

 

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