この日は、積もるほどしっかり雪が降った。 雪景色にはしゃぐ末っ子を連れて、家の周りを散歩しながら「はて、これほど雪が降ったのはいつぶりだろう」と考える。そうだ、土佐町に引っ越してきて最初の冬に軽トラの腹を擦るくらいの積雪があったんだと思い出す。 季節が記憶を呼び起こす。 記憶が積み重なり、知恵となり、技術となる。 凍えるような気温にも、好奇心が勝り、懸命にとうちゃんの後をついてくる息子に成長を感じつつ。 この記事を書いた人 渡貫洋介 千葉県生まれ。自分の手が届く暮らしがしたいと移住先を探しているときに、土佐の山で理想の家と出逢う。仲間とともに改修し「むかし暮らしの宿 笹のいえ」をオープン。農を中心とした手づくりの循環的生活を家族と一緒に楽しんでいる。 千葉県生まれ。自分の手が届く暮らしがしたいと移住先を探しているときに、土佐の山で理想の家と出逢う。仲間とともに改修し「むかし暮らしの宿 笹のいえ」をオープン。農を中心とした手づくりの循環的生活を家族と一緒に楽しんでいる。 前へ 笹のいえ一覧へ 次へ