田岡三代

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

田岡三代

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「外来植物  高知嶺北A・高知嶺北B」 山中直秋

やっぱり、「花」って可愛い。そこら辺にある雑草なのに、懸命に咲き誇っています。その草花へのあたたかい視線が感じられる本。

外来植物採集家として日々活動している「山中直秋」さんが、ご自分の足でこつこつと嶺北の「外来植物」の写真を撮り続け、昨年本にまとめ上げ、好評を博しました。

次回は嶺北の「在来植物」の写真集を出す予定だそうで、乞うご期待!です。

田岡三代

 

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私の一冊

田岡三代

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「綴る女  評伝・宮尾登美子」 林真理子 中央公論新社

宮尾登美子さんは、高知市出身の作家であるにもかかわらず、私は、一冊も読んだことがありません。

しかし、先日、この本を本屋さんで見かけた時、宮尾登美子さんとはどんな人だろうと興味津々となったのです。

宮尾さんは、高知市生まれ、父親の職業は「芸妓娼妓紹介業」。それだけでも、人格形成に大きな影響を与えたに違いないと思うのですが、その後、結婚、離婚、借金、再婚。そして、高知市での生活を捨て、東京へと…波瀾万丈。

その間、作家として書き続け、やがて、「一弦の琴」「陽暉楼」「櫂」「鬼龍院花子の生涯」「天璋院篤姫」などなど数多くの作品が映画化され大ヒットするなど、「宮尾ワールド」を築き上げていった。…と書いてありました。

私も、やっぱり、宮尾さんの本を読んでみようかな。

田岡三代

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ほのぼのと

ふみさんの話

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ふみさんは15才の時、単身東京へ行き、美容師の資格を取得。

帰郷後、土佐町内で美容院を開業。以来40年、人気の美容院を経営している。

私とふみさんとは、小学校・中学校の同級生である。

先日も、ふみさんちで髪のカットをしてもらった。

いつも、とぎれることのない会話で楽しい時間を過ごすのだが、その日は、中学校時代の思い出話に花が咲いた。

 

ふみさん
「私ねぇ~、ソフト部やったやんか。顧問の先生は、松岡先生で、私にキャッチャーをやれというがよ。私は、ピッチャーがしたかったき、先生にピッチャーがしたいと言うたら、おまえはキャッチャーやと言われた。けんど、どうしてもピッチャーがやりたかったき、もう一回先生に、ピッチャーがやりたいと言うたけど、変更してもらえんかった。それで、しかたなしにキャッチャーをやったがよ。試合にも行ったでぇ~(笑)。けんど、ピッチャーの投げた球を胸で受けたら、そりゃぁ~恐かったでぇ~(笑)」


「ふぅ~ん。私は、バレー部やったき、ふみさんがソフト部やったとは知らんかった」

ふみさん
「運動会の時、ほら、創作ダンス創ったがねぇ~。その時、盆踊りをしよったき、盆踊りみたいなダンスを創ったがねぇ~(笑)。三代さんも一緒に創ったでぇ~」


「ふぅ~ん。私はダンス創った記憶はないでぇ~。ダンスの記憶としては、確か女の先生、ほらほら・・・あの・・・」

ふみさん
「井上先生やろ」


「そうそう、その井上先生の指導で練習の時、完璧にできたと思うたのに、先生が、それはそれは恐い顔をして、“何でできんがぞね!”と怒られた記憶しかないでぇ~」

ふみさんの記憶力はすごい。固有名詞も、情景も、時代背景も完璧。

 

そして、私の髪はきれいになり、フミさんは次のお客さんの頭へと、「ごめんごめん、待たせたねぇ~」。

いつもこの調子。

楽しい会話に心も頭もすっきり。次の一歩への活力源となっている。

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私の一冊

田岡三代

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「中島潔が描くパリそして日本」 朝日新聞社

儚くも美しい。この絵を見た瞬間、私の心をとらえるものがあった。それは何だろう?

言葉では言い表せない何か。その心のままを感じればいい?

中島潔の言葉に、「人の生きるさまは移ろう四季に似ている。ひとときも止まらない時の流れにすべてのものが生まれては消え、再びめぐることはない。四季もひとも千差万別で、時のひとときを彩り、笑い、想い、涙して流れてゆく。そのすべてが美しく、悲しくてきれいだ。」

15年前に買っていたこの本を久しぶりに開いてみた。

15年分の自分の変化が、絵への感受性の濃密さになった。…かな?

田岡三代

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私の一冊

田岡三代

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「寂聴 九十七歳の遺言」 瀬戸内寂聴 朝日新書

「私なんか何もない」などと思わないで下さい。
全ての人にその人にしかない才能が、必ず授かっています。
何もなくても、笑顔は作れます。

「和顔施」 和やかな顔を相手に与えなさい。
「忘己利他」 自分のためじゃなくて、自分以外の人の幸せのために生きなさい。
人間は苦しんだ分だけ、愛の深い人に育っていくのです。

などなど、生きる極意のような言葉がちりばめられています。

97歳になってもなお、文筆活動が楽しくてたまらないという寂聴さん。その穏やかな悟りに至るまでには、さまざまな苦しみや悲しみ・楽しみを昇華させてきたのでしょうね。

久しぶりに、「生きていくという事」への想いを見つめてみました。

田岡三代

 

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ほのぼのと

わら縄作り

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私の同級生、千枝さんの小学校低学年の頃のお話です。

まだビニール紐など無い時代。

みんなそれぞれの家庭が、稲わらで縄を作っていました。

その当時、千枝さんの家には、足踏み式縄ない機があったそうです。

右と左のラッパ管(ラッパの形をした筒)にそれぞれ稲わらを入れ、足で踏むと一本によじられて縄になっていく機械。

 

ある日の事、おばあちゃんに頼まれた千枝さんは、右側はおばあちゃんが稲わらを入れ、左側は千枝さんが担当。せっせと稲わらを入れ続け、長い縄を作っていきました。

それには、おばあちゃんの甘い言葉。

「ワラを入れるのを手伝うてくれたら、可愛い雨傘を買うちゃおきね。」

その言葉に、千枝さんはしんどくても胸をワクワクさせながら入れ続けたそうです。

やっと仕上がり、おばあちゃんは、約束通り、可愛い雨傘を買ってくれました。

又、そこでおばあちゃんの一言。

「お兄ちゃんと弟には、だまっちょきよ。」

千枝さんは、あわてて少しの間、稲わらの中へ隠しておこうと思い、その傘を突っ込んだそうです。

後日、やっと出せる時が来て、わくわく心躍りながら、傘を出して開きました。

すると、あろうことか、その傘は、ネズミに食べられ、大きな穴が開いていたそうです。千枝さんは、悲しくて悲しくて、涙がポロポロ。

 

60年たった今でも、心に突き刺さっている想い出…だとか…。

「やっぱり、兄弟に内緒で独り占めはダメやねぇ~」

とは、先日の千枝さんの言葉。

でも、可愛いじゃありませんか!

 

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私の一冊

田岡三代

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 「すぐ死ぬんだから」 内館牧子 講談社

78歳の忍ハナは、60代に見間違えられるほど、身なりに気をつけている。夫は、そんなハナのことを誇りに思っている。

優しく完璧と思われたその夫が倒れた事から、ハナの人生が180度変わっていく。

最後に出てくる「泪割り」。ハイボールにワサビを入れた飲み物で乾杯…のシーンが何とも切なく頼もしい。

田岡三代

 

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私の一冊

田岡三代

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「老後の資金がありません」 垣谷美雨 中公文庫

老後資金は2000万円必要とか、政治家の発言。そんな足下にも及ばない自分の財布事情からは、楽しい題名。

どんな内容?

しっかり蓄えたはずの老後資金が、娘の結婚・舅の葬式・姑の生活費…などなどにどんどん減っていく。
家族の金難に振り回される主人公後藤篤子。
そんな時、思っても見ない奇策を演じる姑にハラハラ。

楽しい小説でした。

田岡三代

 

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私の一冊

田岡三代

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「樹木希林さんからの手紙」 『NHKクローズアップ現代』+『知るしん』制作班 主婦の友社

「人生上出来!と、こらえて歩こう」の副題。

大きな病(癌)と闘いながら、自分自身を見つめ続けた姿が、いろんな方への手紙の端々に感じられる樹木希林さんの手紙。

そのひとつに、

『前略 あさはさん
「言葉ってものは傷つけもするし
幸せにもする 単純な文法です」
ブラジルの11才の少年のことばです
原文はポルトガル語

私はネ60才すぎて癌になってガチンと響きましたヨ 遅いけど その罪ほろぼしでこうやって手紙書いてます』

と、直筆の手紙が紹介されています。

もっともっと生きていて欲しかった樹木希林さん…です。

田岡三代

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私の一冊

田岡三代

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「心」 稲盛和夫 サンマーク出版

先日、青木幹勇記念館の雑学講座で、講師の鏡峯寺住職・吉永先生が、人生は「思い込み」が作っていくというお話をされていましたが、この一代で大企業を創り上げた稲盛和夫さんも、同じことを書いています。

「人生で起こってくるあらゆる出来事は、自らの心が引き寄せたものです。それらはまるで映写機がスクリーンに映像を映し出すように、心が描いたものを忠実に再現しています。」
「すべては心に始まり、心に終わる。」
〜本文より〜

時々、こういった本を開いて、自分を見つめなおすのもいいかな…と思っています。

田岡三代

 

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