昔、自分が子どもだった頃は、友達と連れ立って川へ遊びにいったものだけど、
今自分が親になってみると、子どもだけで川へ行かせるのはとても不安。
そんな話をしていたら、町長登場。
土佐町長 和田 守也。昭和31年生まれ。
『相川には“オハル淵”っちゅうところがあってにゃあ、そこでは泳がれんと
親からキツう言われちょったんじゃ。』
『相川口からアラカシの坂を少し上ったら左手の川に大きな岩があるがにゃあ、
その辺を“オハル淵”っていうがよ』
『“オハル”という人が溺れて亡くなったき、泳がれんと言われよったがにゃあ。
本当かどうか知らんけど。』
『床鍋のカーブの辺も、“モチガ淵”とゆうて、泳がれんと言われよった。
こっちは餅を背負うて歩きよって、足を滑らせて亡くなった人がおるき
“モチガ淵”とゆうらしいけど、そんな話あるかにゃあ(笑)』
適当か!
でも、昔の人達は、そうやって子ども達を危険なところに行かせないように
していたんだろうなぁ。
そういう言い伝えをたくさん教えてくれる。
町長の話は尽きない。
文:和田亜美 絵:川原将太