2017年6月

笹のいえ

今日の保存食

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新玉ねぎが美味しい季節ですね。
わたしも甘くて美味しい新玉ねぎ大好きです。
でも新玉ねぎって痛みやすいんですよね。
たくさん可愛らしいサイズの新玉ねぎを頂いたので新玉ねぎのカレーピクルスを漬けました。
カレー粉は家にあるスパイスを適当に配合、、って言うと格好いいですが、ターメリックとクミン、コリアンダーだけ。これだけでもなんとなくカレーっぽくなります。

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私の一冊

久野兆佳

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「1973年のピンボール」 村上春樹 講談社

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最新情報はこちらから!

1日限りのパクチーフェス!

 

最近のパクチーブーム。その産みの親といっても過言ではない東京・経堂の「パクチーハウス東京」が、

 

2017年7月30日(日)

土佐町は黒丸の

瀬戸コミュニティセンター

にて

1日限りのパクチーフェスを開催!

日時:2017年7月30日(日) 13:00ごろスタート(開始時間は追って確定します。基本的には好きな時間に来て好きな時間に帰れるイベントです)

場所:瀬戸コミュニティセンター(土佐町黒丸・旧瀬戸小学校)

住所:〒781-3337 高知県土佐郡土佐町瀬戸658

料金:3,000円

連絡先:080-6288-6534 (担当:前田)

詳細は追って当サイト「とさちょうものがたり」にて!

 

パクチーフェスのFBページができました!

 

 

瀬戸コミュニティセンターはここ!土佐町役場から車で40分。

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私の一冊

藤田純子

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「クラシック音楽ガイド」 後藤真理子(監修) 成美堂出版

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笹のいえ

染まる季節

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「とーちゃん、みて!」

家に帰って来るなり長男が差し出した手は、深い紫色に染まってた。
知人宅にある桑の実がどれだけ美味しかったか、語る口の周りも染まってる。

その姿、なかなかカッコイイぞ。

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私の一冊

藤田英輔

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「吉野弘詩集」 吉野弘 思潮社

 

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6月21日に開催された「佐々井秀嶺 講演会」には、町内外からたくさんの方々にご参加いただきありがとうございました。

宿毛や四万十など高知県内はもとより、九州や名古屋からも参加いただいた方々がいらっしゃったと聞き、佐々井さんもお喜びになられていました。

「佐々井秀嶺さんが土佐町にやってきた!」は、佐々井さんが土佐町に滞在された21日と22日の模様をまとめまた30分ほどの動画です。

講演会自体のものは少なめに、舞台裏を中心にしましたので、講演会をご覧になった方々にも新鮮なものになっていると思います。

(石川拓也)

 

製作・編集:石川拓也  音楽:西村ユウキ

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どどん!

キネマ土佐町・春編の上映会やります!

 


食べ物・飲み物はいつも通り集まった人数分で割ります。

中村集会所はだいたいこのへん。あとは近所で聞いてみてください。

「キネマ土佐町」秋編と冬編はこちらから

石川拓也

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(仮)鹿の角商会

第2話 おもしろいことウェールカムっ!

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仕事で気合がはいりすぎて、空回りしてる人をみつける方法がある。

USBが鹿の角か、そうでないかだ。

 

なんもわからんから、遊べる。

 

(仮)鹿の角商会。

勢いだけで走り始めてしまったこの企画(前回の記事を見てくだされば!

いや、企画っていうにはあまりにもずさん。

むしろ『無謀な挑戦』みたいなほうが合っている。

 

と、書いてて思ったんだけど挑戦って何か『意味がある』とか『何かのために』みたいな感じがする。

【(仮)鹿の角商会】には意味なんてないし、たぶんおそらくきっと役には立たない。

そう、ぼくらは唐突に、遊び始めたのだ。

あっ、楽しくなってきた。

 

とまぁ、こんな感じだから計画みたいなものは何もなくて、何からどうはじめていけばいいのか、まったくわからない。

鹿と、鹿の角で作ったUSB

鹿にバカにされてる気がする。

 

 

鹿の角が酒屋の入り口から降ってきて、

袋に入った鹿の角

日常(ビニール袋)と非日常(鹿の角)のコラボ…

 

急に『あなたが落としたのは金のUSB?それとも鹿の角USB?』みたいな気分になる。

 

金の斧、銀の斧

普通のUSBとこたえたい。

 

こんなふうに、わからないまま進む展開って最高だなーと思う。

わからないから『どうなるんだろう?』って好奇心がわくし、何にも決まってないからやりたいようにやれる。

ぼくらは遊ぶために、わからないことに突っ込んでいきたいんだと思う。

 

どどすこ進む。

 

都会は窮屈だった。

何をするにしても何かしら決まってるし、何かしら決めなきゃいけない。

やりたいことよりも『やる理由・意味』をさきに決めなきゃ進めない。

思いついただけの、やりたいことの小さい種は、そんなうんざりするようなもの達に簡単に負けてしまう。

 

ぼくにはそれを乗り越えていけるような【信念】みたいなものは、なんにも持ち合わせていないから、

ただただ感覚に従っていかなきゃ、いともたやすく自分を見失ってしまう。

 

ここ土佐町は、そんなぼくにとっては本当に良い環境だ。

わからないことは、わからないまま、やっちゃってOKな空気で満ちている。

 

組織に属している人が圧倒的に少ないから、

誰の許可も必要なく、やりたいことやっちゃってる人が圧倒的に多い。

 

そんなことが!?みたいな、賢い人(皮肉です)が考えるビジネスモデルの外側に、

バカな人(褒めてます)の小さい商売が無数にある。

 

理由とか意味を捏造するから、いざやめたいと思ったときに『やる理由をちゃんと否定する、やらない理由』をつくらなくちゃいけないし、『やる意味を否定してしまう、なんか過去の自分を否定するような苦しさ』をあじわうことになる。

たぶん、みんな【はじめられない】んじゃないと思う。

【やめられない】そう思い込んでいるから、はじめないだけ。

 

やってみて違ったなら、やめちゃえばいい。

気分でやりはじめたんだから、気分でやめたらいい。

 

RっPGぃーー!!

 

ここ土佐町は、ほんとRPGみたい。

ゲームかっ!が口癖でした(ウソです)

 

近所付き合いといえば、

地元(大阪の田舎)にいたころは『すでに出来上がったもの』を与えられている感じだったし、

東京に住んでいたころは『知らない人にいきなり話かけない』が生きやすい方法だった。

 

ところがどっこい。

ここ土佐町の人は、いきなりぼくみたいな【見知らぬ奴】が声をかけても笑顔で話してくれる。

(移住者が多いって状況もあるし、ぼくのキャラもあるし、一概には言えませんが)

 

そうやって話した内容はまたたく間に【土佐町情報ネットワーク】通称“口コミ”によって広がっていく。

(ネットより早いって比喩されるけど、たぶんほんとにそう。そして『れいほく田舎暮らしネットワーク』みたいなこと言いたかっただけ)

で、『こんな奴がきたらしい!』みたいな情報が出回って、いざぼくを見つけたときに声を掛けてきてくれる。

(たぶん、たぶんね、確認したい欲求と新しいネタを仕入れるため)

 

ちなみに、【土佐町情報ネットワーク】の頭脳は地域のおじいちゃん・おばぁちゃんなので、

精度が非っ常ぉーにゆるいです。

なのでいろんな情報がごちゃまぜになって、とっぴょうしもないことを急に聞かれることがあります。

例題。

・『君がカメラマンか』→ちがう。

・『おまえがいっつも着物きてる奴か』→このときぼくはスエットを着てる。

・『あなたが自分探しをしてる方?』→もしそうだとして、そんなキャッチコピーが付いちゃったら、消えてなくなりたい。

 

そんな感じの場所なので『ぼくは鹿の角をどうしていけばいいのか?』をいろんな人に聞きました。

おそらく、普通なら『知らんがな(笑)』で終わるようなことでしょう。

ですが、【土佐町情報ネットワーク】は違います。

どんなことでも親身になって、あなたが求める情報をなんとか提供しようとしてくれます。

そして『これはさすがに無理でしょう』程度のことなら、だいたいなんとかなります。

(保存機能が弱いので、会うたび聞きます)

 

ピーマンじゃないよ、キーマンだよ!

板金職人の【康富さん】(田中邦衛に似てるのはアングルのせい)

 

【土佐町情報ネットワーク】とか書いてて思い出したけど、康富さんとの出会いは飲み会だったかも(笑)

ほんまいろんなとこで、いろんな人とつながるから、最初とかわからん(笑)

康富さんは板金職人さん(いや、ほんとうにすごい人!)なんだけど、

それ以外に皮小物とか、すでに鹿の角でナイフの肢とか、とにかくいろいろつくったりしてる人!

『パソコンって何ができるの?』

「なんでもできるよ」

の、パソコンポジションの人なので、説明するのは正直めんどうです。

 

で、で、で!

『今、鹿の角でUSBをつくろうとしてるんですが!』

「いいねー、すごいねー、やるねー!」(康富さんのお子さんのあいだで、このときから少しさきの現在、絶賛大ヒット中のネタ)

 

『工房に相談がてら、遊びに行っていいですか?』

「いつでもおいでや!」

 

『じゃー明日行っていいです?』

「かまわんよ!」

 

鹿の角をきっかけに、こうやって人と接点ができるってほんと最高だと思います。

【鹿の角】に限らず、なんでもこうやって人とつながって楽しく過ごすための材料だと捉えるなら、

成功するかどうかみたいな結果はどうでもよくて、やってる今がすでに報われてるんだろうなと。

 

おもしろそうならいつでもウェルカム!

そんな人がここ土佐町には多い気がします。

 

それはつまり、自分がおもしろいと感じたことに素直に反応する、人間くさい人が多いってことで、

そりゃー楽しくなっていくわけだわ。

 

さすが土佐町クオリティー。

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土佐町で初めての冬を迎えていたある日、家に向かって一台の軽トラックが走ってきた。
誰かな?と思いながら迎えると、覚さんだった。軽トラックの荷台にどっさりくぬぎの木が積まれていた。
覚さんは軽トラから降りると言った。「これでしいたけの駒打ちをしなさいよ」。

しいたけを育ててみたいと思ってはいたけれど、原木の用意ができなかったし、育てるということへ向かう気持ちがまだ持てていなかった。
毎日を過ごすことに精一杯で、とにかく何に対しても余裕がなかった時だった。今思えばもしかしたらおふたりは、そのことさえもわかっていたのかもしれない。

そのおかげでその年のしいたけの駒打ちをすることができ、あれから5年たった今でも、その時期になるとしいたけが生えてくる。この季節にはこの仕事をするのだよ、とあの時さりげなく伝えてくれていたんだと後から気づいた時、何とも言えない気持ちで胸がいっぱいになった。

覚さんが軽トラックで原木を運んできてくれた時の風景が、今も私の心の奥底に静かにちゃんとあって、そっと背中を支えてもらっているようなそんな気持ちになる。

覚さんはたけのこ採りの名人だ。毎年春になると「たけのこを採りに来や」といつも声をかけてくれる。
覚さんは、たけのこを掘るための鍬を持っている。鍬を肩にかつぎ、地下足袋でざくっ、ざくっ、と山を歩く覚さんは山師だっただけあって、しっかりした足取りで揺るぎがない。

地面からたけのこが頭の先を出しているかどうか、土を踏みしめた感触を一歩一歩、確かめながら歩く。足の裏で「たけのこの感触」を見つけたら、たけのこの根元に斜めから鍬をぐっ、ぐっ、と2回ほど入れ、自分の手前に倒す。ばきばきばきという気持ちのいい音がして、たけのこが収穫できる。

覚さんに「ゆう、やってみるかえ」と鍬を渡され何度かやっていくうちに、息子は一人前にたけのこを取れるようになった。覚さんは、息子が鍬を入れる姿をそばで見守ってくれていた。一度体で覚えたことは忘れないのか、次の年も覚さんとたけのこを採りに行った時、息子は当たり前のようにその鍬を使っていた。そしてその時も覚さんはそばでにこにこと見ていてくれた。

息子はこれからもずっと、たけのこをどうやってとるのか、どの鍬を使ったらいいのかちゃんとわかる。生きていく知恵にはきっとこういうことも含まれる。自分の体で知っているか知らないかの差は、大げさかもしれないが、もしかしたら世の中の見え方や、自分自身の生き方をも変えてしまうようなことかもしれないと私は思う。

 

息子は覚さんが大好きで、学校から帰ってきたらランドセルを放り投げ、自転車に飛び乗って覚さんのところへ行く。
ある日、覚さんが田んぼの横で薪を作っていた時に、そこへ行って何やらいろいろとおしゃべりをしてきたようで帰ってくるなり、「鷹がいたよ!おじいちゃんは鷹を呼び寄せるために、田んぼに魚を入れてた。とんびは体が茶色いけど、鷹は体の横に白い模様がある!」
こちらが、へえ!と思うようなことを教えてもらってくる。

 

覚さんの軽トラックが畑にとまっているのが見えたら、おじいちゃんはあそこにいるんだということがわかる。だから息子は畑へ行く。小屋の煙突から煙があがっていたら、おじいちゃんは小屋の中でストーブにあたっているんだとわかる。だから息子は小屋へ行く。
息子はいつから「おじいちゃんがいる目印」を自分で見つけるようになったのだろう。

息子が覚さんと一緒にいて何を話しているのか私にはわからない。息子は覚さんの家に行ってテレビで「水戸黄門」を見せてもらっている時もあるし、一緒にストーブにあたっていることもあるし、夕ごはんをいただいてきたこともあった。

春は一緒にたけのこを採る。
梅雨に入る前、おじいちゃんのお家の庭にあるビワを採る。畑のそばにある梅を採る。
夏には、おじいちゃんが家の前にある池にすいかをぷかぷかと浮かべて冷やしてくれて、すいかわり。
秋は山へ栗ひろい。おじいちゃんが、長い竹でいがを叩いて落とすのを下で待ち構える。柚子を採る。
軒下にぶら下がっているおばあちゃんが作った干し柿を取ってくれるのもおじいちゃん。干し柿を下げているわらで綯った(なった)ひもを鎌で切って、それごと渡してくれる。
冬は小屋へ行って、焼き芋をごちそうになったり、しし汁をいたただいたり。
いつもいつもその季節の楽しみを教えてくれる。

息子は自分の体にしみこませるように、覚さんから大切なことを教えてもらっているのだと思う。
大切なこと。
それはきっと、人間として大切なこと。
人と話す楽しさや、人と一緒に過ごす喜び。いつでも迎えてくれて受けとめてくれる揺るがない安心感…。

息子が大きくなった時に小さかった頃の思い出を聞かれたら、きっとおじいちゃんと過ごした日々が心に浮かぶだろう。
「ゆう」とおじいちゃんが名前を呼ぶ声がきこえるだろう。
めぐりめぐっていくゆたかな四季のなかで大好きなおじいちゃんと過ごした時間は、息子の心の原風景をつくり、それはきっとこれからの息子の人生をずっと支え続ける揺るがない土台になるのだと思う。

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