
一の谷 | 山門民
稲叢山の麓に広がる一の谷。以前別の記事でも紹介したことがありますが、ここは谷種子さんがせっせと植えた桜が満開になる場所です。
標高が高いので、他の地域と比べると満開の時期はそうとう遅め。
今年は4月の後半に写真のような光景が見れました。写真で見るよりも、実際の場所はもっと遥かに広大な桜の林。
その桃源郷のような林の中を踊るように遊んでいるのは山門民ちゃんです。
著者名
記事タイトル
掲載開始日
図らずもTPP。あっちのTPPではありません。
土佐町在住の写真家、石川拓也がひと月に1枚のポストカードを作るプロジェクト。
2016年11月から始まり、たまに遅れたりもしながら、いちおう、今のところ、毎月1枚発表しています。
各ポストカードは土佐町役場の玄関と道の駅さめうらにて無料で配布しています。
上野 | 三瓶素生・偲生・澤田時生・旅生
こんなところがまだあったのか、という嬉しい驚きでした。
上野を車で走っていて、西側にチラチラと見え隠れする川。その一箇所に、このような堰堤がありました。
石垣で作られているところを見ると、だいぶ古い時代のものなのかなと想像します。
まだコンクリや重機が存在しなかった時代に、地元の方々がみんなで作ったものなのでしょうか。
この地に生きた先祖にあたる世代の方々が汗をかいて作ったことは間違いないでしょう。少しでも水の流れを緩やかにしたい、人々の暮らしにとって利のあるものにしたいという情熱のようなものをそこに感じます。
現代の私たちの暮らしはそういった前の世代の仕事の上に築かれているという当たり前の事実を実感させてくれます。
ちなみにこの水の透明度、写真的な加工は一切入れていません。
堰堤の上を行ったり来たり、たまに尻もちついてお尻が水浸しになったり。4人は三瓶家の素生ちゃん・偲生ちゃん、澤田家の時生くんと旅生くんです。
一の谷
キンキンに冷えた12月のある夜、土佐町で最も標高の高い稲叢山のその麓に位置する一の谷。
一の谷は谷種子さんの桜(「木を植える人」)が植えられている場所でもあります。
気温はマイナス5℃、地面には凍りついて硬くなった雪、生物の気配をまったく感じることのない無音の世界。
そんな夜中にその場所を訪れる人間はほとんどいなかったし、これからもそうはいないのでしょうが、人間がいるいないに関わらず、その場所は毎日太陽が昇り、沈み、雪は降って、積もってから溶ける。
大自然の中、自分がちっぽけな存在に感じられる瞬間です。
帰り道には走るウサギを見かけました。年が変わるのももうすぐです。