土佐町ポストカードプロジェクト

図らずもTPP。あっちのTPPではありません。

土佐町在住の写真家、石川拓也がひと月に1枚のポストカードを作るプロジェクト。

2016年11月から始まり、たまに遅れたりもしながら、いちおう、今のところ、毎月1枚発表しています。

各ポストカードは土佐町役場の玄関と道の駅さめうらにて無料で配布しています。

写真:石川拓也 宛名面デザイン:品川美歩

土佐町ポストカードプロジェクト

2021 Oct.

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大渕 | 細見芽生・果生・根生

 

大渕はさめうらダムを見下ろす山に位置する集落です。

長いこと大渕の住民は2世帯でしたが、数ヶ月前からもう一世帯が住み始め、3世帯になっています。

その新たな家族の子供たちが、この写真に写っている3姉弟。細見芽生ちゃん、果生ちゃん、根生くんの3人です。

撮影場所は大渕のご自宅のすぐ近く。毎日この風景を見て暮らすということが、なんとも豊かに感じられますね。

 

 

 

 

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2021 Sept. 溜井

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溜井 | 川村光太郎

 

 

9月。空と風が突如として秋モードになる日がありますね。

夏のジリジリと焼けるような暑さから、ふっと肩の力が抜けるような日。

そんなある日に、溜井のとある田んぼにお邪魔して撮影しました。折しも稲は色づきはじめ刈り入れ時を迎えつつあるタイミング。

この時期の田んぼは日本人のDNAをくすぐるような何かがありますね。

相川の棚田の写真を撮影した際にも感じたことですが、この風景を作り出しているのは地元の農家さんたち。

「風景を作る」ことを目的として稲作をしている方はあまりいないと思いますが、毎年お米を作ることが結果的にこの風景を作ることにもなっている。頭が下がる思いです。

貫禄の片鱗が見える後ろ姿は川村光太郎くんです。

 

 

 

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土佐町ポストカードプロジェクト

2021 July 黒丸

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黒丸 | 和田いと

 

土佐町の北端に位置する瀬戸川渓谷。「アメガエリの滝」という地名を耳にしたことがある方は多いのではないかと思います。

この「土佐町ポストカードプロジェクト」の最初の一枚は、満月の光に照らされたアメガエリの滝だったのですが、今回は滝の少し上流のいわゆる「渕」での撮影です。

ムシムシとした夏の日の午後でしたが、滝周囲の空気はひんやり、流れる透明な水も足をつけてみればひんやり。爽やかな清涼感にひととき包まれるのでした。

岩の上に登ってくれたのは、和田いとくんです。

 

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2021 July 石原

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石原地区に流れる「押ノ川(おすのかわ)」。

この写真は先日刊行した「とさちょうものがたりzine」8号の表紙にも使用したものです。

8号の著者である窪内隆起さんが少年の頃に、草鞋で駆け回ったであろう川。

隆起少年の影を追いながら撮影した夏の日の押ノ川でした。

 

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土佐町ポストカードプロジェクト

2021 May 稲叢ダム

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2021 May | 杉本旬

 

土佐町では誰もが知るダムが「早明浦ダム」ですが、もうひとつこの「稲叢ダム」もあります。(「稲村ダム」という表記する場合もあります)

町の北西部に鎮座する稲叢山の麓に作られたこの稲叢ダム、「ロックフィルダム」という工法で、岩を積み上げた独特な外観をしています。

新緑の鮮やかなこの季節に、杉本旬くんが走る後ろ姿を撮影しました。

 

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土佐町ポストカードプロジェクト

2021 Apr. 一の谷

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一の谷 | 長野恵弦 桃也

 

地図上で土佐町を見て左上の位置に稲叢ダムがあります。

町中心部から向かった時に、黒丸とアメガエリの滝を通り越し、稲叢ダムの手前にあるのが「一の谷」。

地元の方に聞くとここは昔、石切り場でありました。

削り出された石や岩は、ロックフィルダムという石を積み上げて作る工法で建てられた稲叢ダムの建材になったそうです。

ダムの工事が終わった後、一の谷に少しずつ桜の木を植え始めた人がいました。谷種子さんというその方は、毎年休むことなく桜を植え続け、今年で24年が経つそうです。

標高が高いので、町中心部とは3週間ほどの時期の差があります。この写真を撮影したのは4月25日。

「植える人」がいてくれたから、一の谷はこの時期にも桜が楽しめる場所になっています。谷種子さんのお話は、また改めて記事にしたいと思っています。

ふたつの小さな後ろ姿は、長野恵弦くんと桃也くんの兄弟です。

 

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2021 Mar. 南泉

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南泉 | 森岡藍・知世

 

このポストカードには初登場の南泉。4月初旬に車を運転していて目に入った艶やかな桜の花に導かれるようにしてこの場所にたどり着きました。

今年は桜が早くて、町の桜はもう終わりかけています。山の上の方の桜はこれからでしょうか?

桜の前で遊びまわっているのは森岡藍ちゃんと知世ちゃんの姉妹です。

 

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土佐町ポストカードプロジェクト

2021 Mar. 峯石原

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峯石原

 

峯石原、晩冬の星空。

撮影時間は1時間ほど。星は1時間でこのぐらいの距離を移動します。

4本見える破線は飛行機?または人工衛星?

何も動いていないようにも見える夜空も、実は様々なものが動いています。

 

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土佐町ポストカードプロジェクト

2021. Jan

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2021 Jan. | 近藤稜真・優真

 

土佐町の最も高い場所にある集落が黒丸。黒丸の河内神社は、昔から黒丸の住人の氏神様として大切にされてきました。

ここには御神木と呼ぶにふさわしい立派な木が3本。前に立つのが槇で、後ろが杉です。槇の上部に開いている穴はムササビの巣穴だそうです、

数百年の間、黒丸の住民を見守ってきたであろう樹木。一緒に写っているのは近藤稜真くんと優真ちゃんの兄妹です。

 

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土佐町ポストカードプロジェクト

2020 Dec.

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時は2020年の年末、所は大谷の鏡峰寺。

鏡峰寺では、朝晩6時にこの鐘を鳴らします。鳴らしているのは住職の吉永公明さん。

毎日休むことなく、地区の方々にゴーンゴーンと時をお知らせしています。

とさちょうものがたり編集部も近くにあるのでこの鐘の音は聞こえてきます。鏡峰寺の鐘がなっているのでもう6時、というのはいつの間にかぼくの体に染み込んでいるようです。

土佐町に来て5年足らずのぼくがそうなので、もっと長く住んでいる地区の方々にとってはさらに生活必需的な音になっているのでしょう。

こういう種類の「音」の価値をどう言葉にしたらいいのか、ボキャブラリーの足りなさを痛感しますが、「体に染み込む」音である、ということは間違いないようです。

年末のある晴れた日に、和田雫ちゃんと虎哲くんの姉弟に鐘を突いてもらって撮影しました。

 

 

 

 

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