皆さん、こんにちは!
土佐町で「健康スタジオ 百歳製造所」を営んでいる
パーソナルトレーナーで整体師の林 利生太です!
前回の記事では「姿勢に良い/悪いは無いよ。
良い姿勢をキープしようと頑張ると、逆に不調の原因になるよ」というお話をしました。
今回は、悪者にされがちな猫背の役割を紹介しつつ
目的に合わせて姿勢を変える大切さをお伝えできればと思います。
姿勢は、目的に合わせた「道具」
繰り返しになりますが、姿勢に「良い・悪い」は無く、人は目的に合わせて適切な姿勢をとっています。
だから、悪者にされがちな「猫背」にだって、ちゃんとした役割があるんです。
僕たちの体は「今やってる作業をスムーズにするため」に、あえて猫背を選んでいる場面がたくさんあります。

例えば、裁縫をしたり、プラモデルを作ったり、スマホやパソコンを操作してデスクワークをする時。
背筋をピンと伸ばしたまま、それらの作業ができますか?
やってみると分かりますが、すごくやりづらいはずです。
人は、手先に全神経を集中させる時、自然と少し背中を丸めます。
あれは、視覚情報を最短距離でとらえ、指先を繊細に動かすための「超集中モード」の形なんですね。

他にも、ボクシングなど格闘技でも猫背は役立ちます。
猫背になると腕の土台になる肩甲骨は体の外側にスライドします。
そうなると腕を伸ばして放つパンチの距離は伸びます。
さらに、猫背姿勢は急所である顎や腹部を守ることができます。
もちろん、猫背の「落とし穴」に要注意!
皆さんご存知の通り猫背には大きなデメリットがあります。
猫背はあくまで「短期集中モード」の姿勢。
長時間の猫背は大きなデメリットがあります。
① 首と肩が限界を迎える(スイカの呪い)
体重の約10%にも相当する頭が前に出た状態が続くと
首や肩の筋肉だけでこれをずっと支え続けることになります。
そりゃあ、肩も首もガチガチに凝りますし、ストレートネックの原因にもなります。
② 呼吸が浅くなる(隠れ酸欠)
背中を丸めると、肋骨がギュッと潰れて肺が広がるスペースが狭くなります。
すると呼吸が浅くなり、全身に十分な酸素が回らない「隠れ酸欠」状態に。
疲れやすい、集中力が続かない原因はこれかもしれません。
③ 内臓がギュッと潰される(消化不良)
体が前かがみになるとお腹のスペースが狭くなり、胃や腸が押しつぶされてしまいます。
その結果、内臓の働きが鈍くなり、胃もたれや便秘といった不調を引き起こしやすくなります。
④ 自律神経が休まらない(ずっと戦闘態勢)
先ほどのボクサーと同じ「戦闘モード」なので、体は常に緊張状態。
脳は「今はリラックスしちゃダメだ!」と勘違いしてしまうんです。
「寝つきが悪い」「イライラする」という方は、姿勢が原因かもしれません。
⑤ メンタルが落ち込み、老けて見える
うつむいた姿勢が続くと、脳は「落ち込んでいる」と錯覚し、ネガティブな思考を引き寄せやすくなります。
さらに、背中が丸まり顎が出た姿は、実際の年齢よりも老けて見えたり、
自信がなさそうに見えてしまうというデメリットも大きいんです。
一時的に猫背になるのは、素晴らしい体の機能です。
でも、「そのまま固まってしまう」と、体全体が酸欠と圧迫でSOSを出してしまうんですね。
道具を使い分けるように

姿勢は「道具」と同じです。 釘を打つのにノコギリを使わないですよね?
「棚の上の物を取る」なら背筋を伸ばした方がいいし、「歩く」なら腕が振りやすいニュートラルな姿勢が適切です。
一番の問題は、「その一つの道具(姿勢)しか使えなくなっていること」。
「また猫背になっちゃった…」と自分を責める必要はありません。
「今は集中モードだったな。よし、次は別の道具(姿勢)を使おう」
日々の中でそういう癖をつけるだけで、体への負担はグッと減ります🙆♂️
今回の記事が、皆さんの考え方や体を少しでも変えていくヒントになれば幸いです。




