「高知 アヴァンギャルド」 東京ニュース通信社
書店に入ってすぐの一番目につく棚にバーン!とずらずら並べられたこちらの雑誌?いやガイドブックに手をとらないでいるほうが難しいほどに冴えたデザインに目を奪われました。そしてページをめくると、なみなみと溢れる高知のディープな面白さ… そう!わたしはこのラテンで濃厚な感じに惹かれて引っ越したんだったってことを思い出しました。
高知県はすばらしい大自然と共に生きる人々の温かさ、細かいことは気にしない器の大きな県民性に魅力を感じています。そんな高知県人の方々がつくりあげた場所やお店に商品、カルチャーがたくさん紹介されています。
なかには訪れたことのある場所や店、食べたことのある品、話したことのある人が載っていました。まちがいなくその方々、品々、場所場所はどれもナイスで素晴らしいので、きっとこのガイドブックの情報に間違いはございません…。
さっそくこのガイドブックを手に南国市にある『白木谷国際現代美術館』を訪ねました。載っていた写真の作品は想像をはるかに上回るスケールで、そこからたちこめる熱量に圧倒されました。 館外にある作品群は、山や川の自然と共生&共鳴しながらもびんびん伝わってくる生命力の塊のような作品でした。
鑑賞し終わったあと、作者でいらっしゃる武内光仁さん御本人が作品とは裏腹に穏やかにたたずみ、そのそばでやさしく微笑まれている奥様はガイドブックの写真どおりでありました。そして淹れてくださった珈琲をいただくひとときに、まさに《高知》をひとしお感じました。高知県は自然と、情熱と、やさしさでできています。