黒丸にカキチさん言うて家伝の薬をこしらえていた。
破傷風、梅毒、ハメ(蛇)にかまれた時に、その薬を湯にとかして、たらいの中に座らすときれいに毒を吸うた。
医者で治らんのがすぐによくなった。
九州や青森の方からも欲しい言うて来とった。
カキチさんはまたその人の生年月日と歳を聞くと、大きな古い暦をめくって、
あんたはどこそこの病気じゃ
言うて当てていた。
それがまた当たってよく見てもらいに来よったと言う。
町史
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黒丸にカキチさん言うて家伝の薬をこしらえていた。
破傷風、梅毒、ハメ(蛇)にかまれた時に、その薬を湯にとかして、たらいの中に座らすときれいに毒を吸うた。
医者で治らんのがすぐによくなった。
九州や青森の方からも欲しい言うて来とった。
カキチさんはまたその人の生年月日と歳を聞くと、大きな古い暦をめくって、
あんたはどこそこの病気じゃ
言うて当てていた。
それがまた当たってよく見てもらいに来よったと言う。
町史
渡部仁海
秘薬の作り方は残ってないですか?
とさちょうものがたり
渡部さん、それがどんな薬だったかも謎でして…笑
現在、黒丸の長老に問い合わせ中ですが、何分にも昔のこと、なかなか手がかりは出てこないですね。