とさちょうものがたり編集部の鳥山が、2023年春より、高知新聞の「閑人調」というコラムに寄稿させていただいています。
このコラムには数人の執筆者がおり、月曜日から土曜日まで毎日掲載。月初めにその月の執筆者の氏名が掲載され、コラム自体には執筆者のペンネームが文章の最後に記されます。
鳥山のペンネームは「風」。月に2回ほど掲載されます。
中学3年生
長男は中学3年生。先日、中学校生活最後の授業参観があった。教室では数学の授業の最中で、友達同士分からないところを教え合っていた。その姿を見ながら、みんな大きくなったなあと感慨深いものがあった。
土佐町中学校は小学校も同じ敷地内に立っており、どの児童生徒も、保育園の頃から地域の人や先生方に見守られながら大きくなっていく。幼い頃の面影を残した子があいさつしてくれたり照れくさそうに笑ったり、とてもかわいい。
「母さん、母さん」と足元にまとわりついていた息子は今や背丈は私を追い越し、頼もしい背中になった。生意気な物言いに本気でけんかをしたり、叱ったり、泣いたり、笑ったり。振り返ってみればどんな日もどんな時もかけがえのない瞬間だった。
3月5,6日は県内公立高校入学試験の日。多くの中学3年生が自分の希望や願いをかなえるために毎日頑張っていることだろう。
風邪をひかないように、どうかそれぞれがベストな状態で入試の日を迎えられますように。新たな扉を開き、自分の道を一歩ずつ歩いていけますように。大丈夫、どんな道も必ず未来へとつながっています。
中学3年生の応援団として、最大級の、心からのエールを送ります!
(風)
2024年2月26日、高知新聞に掲載されたコラム「閑人調」です。題名は「中学3年生」。
土佐町にある中学校は一校だけ。保育園、小学校も一つだけなので、子どもたちは先生方や地域の人たちに見守られながら皆大きくなっていきます。
先日、土佐町中学校3年生は卒業式を迎えました。義務教育を終え、これから新たな道を歩いていく子どもたち。どうか、これからも元気に、それぞれの道を歩いていけますように。
保護者の一人として、地域に暮らす一人として、心から子どもたちを応援しています。