2020年2月21日、本日も快晴なり!
宿泊先の瀬戸コミュニティーセンターを後にし、能地地区の翠ヶ滝(みどりがたき)へ向かいました。
昔、弘法大師空海が霊場を開くため訪れたという伝説が残る翠ヶ滝。(「土佐町史」と「土佐町の民話」にそのお話が掲載されています)
梅が咲き、ふきのとうを足元に見つけながら向かった翠ヶ滝は、お堂の上の滝口から弧を描くように水を落とし、その下を潜り抜けるように歩くことができます。
滝を抜け、急な石段を登って行くと、狭い洞窟のような場所に入って行きます。行き当たった先には翠ヶ滝を臨む狭い空間があり、小さな祠がふたつあります。頭を屈め、大人が2〜3人立つのがやっとというその空間を空海が訪れ、滝を見つめていたのかもしれません。
これは「りゅうのひげ」と呼ばれる青い実。土佐町の多くの子どもたちが知っています。昔は竹で作った豆鉄砲の玉にして飛ばして遊んでいたそうです。なんて綺麗な青色なのでしょう。下田さんの新作絵本「死んだかいぞく」の海の色に似ています。「すごく綺麗な青だね」と下田さん。りゅうのひげの葉はひょろりと細長く、地面に群れるように生えています。葉が龍のひげのように見えるから、この名前がついたのでしょうか?
次は上津川の高橋通世さんのお家へ。山の暮らしの達人である通世さんから、山のことや猟についてのお話を聞きました。通世さんは自ら捕らえたイノシシで作ったしし汁とすき焼きをテーブルに用意して迎えてくれました。
お土産にヒヨドリと通世さんが収穫したはちみつをいただきました。ヒヨドリは「山男の味やきね!」とのこと。
帰り道、どんぐりに立ち寄りました。下田さんは、どんぐりのメンバーさんのシルクスクリーンの技術がどんどん上がっていることを、いつも楽しみに応援してくれています。今年のデザインも考え中です。どうぞお楽しみに!
(「下田昌克さんがやってきた!2020年(5.6日目)」に続く)