高知市内の高校に通っていたある夏休み、同じクラスの仲良し3人を土佐町の実家に招待する事となりました。
川に泳ぎに行く事となり、石橋エリアまで徒歩移動、道路から川へは両側から灌木の枝がしなう細い道を下ります。
その時、前を歩いていた女子の一人が悲鳴をあげたのです。
「キャー!ヘビがとんだ!!」
私も目撃しました。真っ黒いヘビがジャンプして左から右の岸へと移動(横断)したのです。
そして二学期が始まり、登校すると、クラスの男子達が大騒ぎです。
「土佐町はヘビがとぶんやとねぇ!」
かくして、私の実家は ”ヘビがとぶ” 奇妙・奇天烈な地域にあると、すっかり有名になった次第です。
街の人はそんなにヘビが珍しいのかと、私は「フーン・・・」と右から左へと聞き流しておりました。
先日の高知新聞にこの話とソックリな話題が取り上げられておりました。
そのコラムの挿絵を観て、50年近く経った今、当時の男子達の驚きの謎が解けました。
ヘビに立派な羽が生えて、大空を悠然と飛んでいたのです。
『跳ぶ』ではなく『飛ぶ』と早合点していたんですね。
そんなメルヘンなヘビ君なら私も一目観てみたい♪