西野内小代

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

西野内小代

「ハッピーな自分になれる100の魔法」 デビッド・ニーブン著, 吉田純子訳   文香社

十数年前知人から頂き、読む機会を失ったまま今日まで来てしまいました。未読収納ケースの中を整理していて、フト目に留まりページをめくり始めた次第です。

幸福の基準は個人個人の心の中に存在し、同じ事柄でも人により幸福度の感じ方に差が出てくる。自分自身を否定的に見るか、肯定的に見るかでも感じ方に差が生じる。

信念と態度そして目標を持って生活する事が幸福度アップへとつながる。

難しい哲学が述べられている訳でもなく、心に素直に響いてくる内容です

西野内小代

私の一冊

西野内小代

「現代語訳 論語と算盤」 渋沢栄一 筑摩書房

数年後にお札の顔になる「渋沢栄一」を予習しましょう、という軽い気持ちで買った一冊です。

人間の基本姿勢は、時代によって左右されてはならないと再認識させられました。過去から学ぶ事の大切さがひしひしと伝わってきます。

東京の谷中霊園にある渋沢栄一さんと奥様のお墓が巨大なモニュメントだった事に納得しました。

西野内小代

私の一冊

西野内小代

「保育園義務教育化」 古市憲寿 小学館

異質な意見を述べる、少し意固地なコメンテーターという印象しかない著者の穏やかな雰囲気の表紙に驚き、内容が気になり読んでみました。

テレビではなかなか発信してない知識人としての一面を感じさせてくれました。確かなデータを根拠に子供の成長そして日本の経済を論じています。

保育園へ小さな子供を預ける罪悪感、母親の愛情の多寡のみに後々の人生がゆだねられているかのようなプレッシャーから快く解放させてくれます。

西野内小代

私の一冊

西野内小代

「知ってはいけない 現代史の正体」  馬渕睦夫 SBクリエイティブ

 

何が真実なのか…。日々を淡々と生活しているだけの私には判断できませんが、地球規模での動静が全てある目的の為に操作されているという世界構造について問題提起しています。

各国での歴史の流れが、ある一つの目的の為に操作されているというのです。

なにが真実なのか…。今後の世界情勢に敏感にならないと!

西野内小代

 

私の一冊

西野内小代

「雨かんむり漢字読本」 円満字二郎  草思社

「雨かんむり」だけで一般向けの本ができるなんて…!という興味で読み始めた一冊です。

漢字のルーツ、そしてそこから意味等を憶測する推理力!

豊富な知識あっての根拠ある想像となり、説得力も増してきます。

確実な知識という礎の上にこそ明確な類推は存在する。

漢字の美しさに触れた一冊でした。

西野内小代

 

私の一冊

西野内小代

「平成史」 保坂正康 平凡社

 

重大事件等の羅列かと思いきや、昭和の精神・昭和の出来事の分析、その後に引き起こされた事象を深く追求し、引き継がれた平成での事象とを関連付け、論理的に平成という時代を検証した内容でした。

平成の時代に起きた特異な事件や事故がその後誘発した流れは、政治的な分析も含め昭和と相通じる事。
ぼんやりとしているようで、しかしながら確実な平成の流れは、やはり過去と同じリズムで繰り返されている事。

現代社会を真面目に論じた内容でした。

西野内小代

 

私の一冊

西野内小代

「消えた21億円を追え」 NHKスペシャル取材班   朝日新聞出版

 

日本の高度成長期、「コンピューター付きブルドーザー」・「今太閤」等、数々のキャッチコピーを冠した経済発展の中心人物「田中角栄さん」。カリスマの代名詞のような総理大臣でした。

そして彼の政治人生終盤での落とし穴「ロッキード事件」は新聞・テレビで連日報道された大疑獄事件でした。詳しい経緯も不明なまま幕を閉じたように記憶しています。

ロッキード社から戦後最大のフィクサーに渡ったとされる21億円の謎が解明されていない為に、焦点の定まらない結果となったままなのです。

この本はNHKスペシャル「未解決事件」シリーズの為に40年ぶりに再取材した内容を活字にしたものです。経済をコントロールする政界、更にその裏で暗躍する黒幕達への直接取材等で明らかになった新事実が展開していきます。

人間の欲望が世界を駆け巡り、政治をも操作する怖さ・国家の深き闇が行間からにじみ出てきます。

西野内小代

ほのぼのと

赤い棒グラフ

 

 

小学校の5~6年生の頃だったと思います。

読書推進月間のような企画が私の学年でもありました。一冊読めば、黒板の右横に張り出されている棒グラフを一冊分塗りつぶす、というわかりやすいイベントでした。

点数では評価しづらい読書という事柄が、赤いマジックで「見える成果」へと可視化したのが嬉しくて、図書室で借りては読み、読み終わるや否や赤いマジックで、嬉々として棒グラフを伸ばしていきました。

 

ところがある時、休み時間中もず~っと本を読み続けている男子を発見、盗み見するとタイトルは毎日のように違うのです。そして図書室の貸出カードは複数枚目を驀進中!

でもでも、彼の棒グラフは常に3番手位をキープしているのです。

 

小学生ながらに考えました…。

「努力は他人に誇示するものではなく、自分の内面に蓄えておくものだ!」

目的を少々はき違えてはいたものの、多くの活字に触れる機会を与えてくれたこの「赤い棒グラフ」が、読書に対するハードルを下げるきっかけとなったのも事実です。

 

私の一冊

西野内小代

「世界を、こんなふうに見てごらん」 日髙敏隆 集英社文庫

 

 

やわらかい文章の中に、人類のそして自然界の奥深い洞察が散りばめられています。

動物行動学の先駆者そして「知の最高峰」である著者のひたすら「なぜ?」を追及したエッセイ集です。

視点を変える事の大切さが語られています。

最後の講演録では、蝶の生態についての専門的な話や、幽霊はイマジネーションの欠如の産物である等々、堅苦しくない説明で読者を著者の世界へと誘います。

西野内小代

 

私の一冊

西野内小代

「空白の五マイル」 角幡唯介 集英社文庫

 

この本が出版され新聞に紹介された時に、とても気になったのですが手にする事なく数年が経過しました。

先日文庫本の棚で再会。

人跡未踏のチベット奥地にあり「空白の5マイル」と呼ばれている秘境の探検ルートが舞台です。半ば伝説として語り伝えられている場所です。

成功体験のノンフィクションと思いきや、結構重い内容でした。男のロマンというようなきれい事では片付けられません。

「空白の5マイル」に単独行で果敢に挑んだ作者の壮絶な軌跡の記録です。

西野内小代