西野内小代

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

西野内小代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「長宗我部」 長宗我部友親 バジリコ

野本先生(土佐町中学校)の幹勇記念館でのお話を拝聴し、しまってあったこの本を引っ張り出し再度読み直してみました。

時には類推も入りますが、筆者が中興の祖「元親」の弟の末裔という事もあり、思い入れ強く系譜を丹念に辿っていく構成となっています。

血筋を絶やさない事を宿命として背負い、ひたすらに生き抜いてきた名門の誇りを感じます。

嶺北地方と深く関わる一族ですから一読をお勧めします。

西野内小代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

西野内小代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

 

「アグルーカの行方」 角幡唯介 集英社

第35回講談社ノンフィクション賞を受賞。

「空白の5マイル」「雪男は向こうからやって来た」「極夜行」「アグルーカの行方」。この4冊でノンフィクション部門での賞をほぼ全て手にしているそうです。

1845年にジョン・フランクリン率いる探検隊129人全員が北極圏で死亡した。同じ風景を体験しようと計画された彼らと同じルートを辿る60日間の旅の記録です。

今回の探検も壮絶極まりないエピソード満載です。

「アグルーカ」とはイヌイットの言葉で「大股で歩く男」を意味するそうです。

元ジャーナリストらしい丹念な事前調査、資料の収集そして探検家としての豊富な知識に裏打ちされた作品です。

西野内小代

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

西野内小代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「座右の書『貞観政要』」 出口治明 角川新書

副題にあるように中国の古典「貞観政要」について分かり易く解説してくれているリーダー論です。

未来は分からないのだから過去から学ぶしかなく、よい古典に接する事、歴史を学ぶ事の重要性が説かれています。リーダーのみならず、一般的な人間関係にもとても参考になるかと思います。

観察力・知識力・経験力が判断力を養う。積極的な生き方が勧められています。

西野内小代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

西野内小代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「どんなことからも立ち直れる人」 加藤諦三 PHP新書

学生の頃この作者の本に励まされたこともあり、年齢・経験を重ねた今、心にどう響くかと思い読み始めました。

困難を認識し、問題を解決へと導く力について述べられています。

「無償の愛」とはよく使われる言葉ですが、やや抽象的で実体をよくつかめない場合もあるかと思います。

この本では具体例をあげる事により、自身の存在の確立を強く説いています。

「人は変えられない、自分が変わろう」

西野内小代

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

西野内小代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「ほがらかに品よく生きる」 斎藤茂太 新講社ワイド新書

劣等感は捉え方の問題であり、自信を持って受け止める。

不安が消えるように挑戦・努力する事によってチャンスとする。

年齢を重ねるという事は選択の範囲が狭くなるのではなく、やりたい事を絞り込んで行く過程であり、自分の世界を確立できる時期である。

等々ポジティブな方向へと思考を転換し、ストレスと上手に付き合うコツをサラッと気付かせてくれました。

西野内小代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

西野内小代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「日曜俳句入門」 吉竹純 岩波新書

公募俳句大会へ趣味として応募する事に焦点を当てた入門書です。

やはりある程度の作戦は必要なようです。

以前購読していた新聞の俳壇への投句でホームレス歌人の入選が続いた時期があり、この人物を特定すべく何冊か本も出版され、社会現象にまで発展した事がありました。

この事についても若干触れられていました。

俳句の底辺は広い。

西野内小代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

西野内小代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「世阿弥」 北川忠彦 講談社学術文庫

観阿弥・世阿弥と言えば、日本文化まで極まったお能の礎を築いた親子です。

私にとってのお能は特殊な世界の異なる文化としての認識しかなかったので、入り口だけでも知りたいと思い読み始めました。

難しい文献や専門用語で溢れるなか 「えっ!そうなの…」と思った事がありました。

「初心忘るべからず。」

この広く定着した言葉は世阿弥が芸論の中で初めて記した言葉だそうです。

初心の頃には初心の花があり、壮年期には壮年期の花があり、老年には老年の花がある。

読んで良かった!

西野内小代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

西野内小代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「雪男は向こうからやって来た」 角幡唯介 集英社文庫

「私の一冊」で既に紹介させていただいた「空白の5マイル」「極夜行」の作者の作品で、第31回新田次郎文学賞を受賞しています。

雪男の捜索隊に誘われ参加した時の記録です。

女性として初めてエベレストに登頂した「田部井淳子さん」も雪男を目撃した登山家の一人だそうです。

雪男の足跡を撮影した登山家等丁寧に取材を重ね、その上で調査隊として、更にもう一度個人として納得のいくまで雪男の痕跡を探し求めた記録です。

最後まで期待を裏切らない展開でまとめられており、偉大な探検家たちの苦悩についての掘り下げにも手を抜いていません。

果たして雪男の痕跡は見つかるのか…?

西野内小代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

西野内小代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「あなたの脳のしつけ方」 中野信子 青春出版社

「ホンマでっか!?TV」など数多くのメディアの登場されている作者です。

いかに脳をコントロールして快適に生活していくかを言及。

うつ病傾向からの解放の為に必要なアミノ酸の有効的な摂取方法、学習等持続させる為には敢えてキリの悪いところで中断する方が有効(気になるので次の取り掛かりが早くなる)。

日常実行可能な事柄が書かれていてとても参考になるかと思います。

西野内小代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

西野内小代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「面倒だから、しよう」 渡辺和子 幻冬舎

単純な作業、苦手な処世術等々に嫌気がさしてきた時…、カツを入れる目的で読むと精神的に救われ、自分自身の人生が楽になる。

考え方の方向修正に効果のある啓発本だと思います。

不平不満を言うよりは前向きに物事をとらえ、その結果がもたらす価値に気付こう!

何歳になっても「人生、鍛錬」です。

西野内小代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone