西野内小代

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

西野内小代

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「現代語 古事記」 竹田恒泰 学研

「古事記、おもしろいよ」と次男が言っていたのを思い出しこの本を買ってみました。

「序にかえて」で『日本は現存する唯一の古代国家』と書かれています。全く意識していない事だったので、驚きと共に少し誇らしささえ感じました。

【私にとっての法則:古事記=神様大発生=覚えられない=読まず嫌い】でしたが、「神様と人の名前が出てきたらすぐに忘れること」という記述に後押しされ、どうにか読破できました。古事記における神話は絵本や童話でチラホラ知ってはいるものの、単発的な読み物としての枠でした。

世界最大のベストセラー「聖書」は『高尚さ』『教養人としての常識』を感じさせるのに対して、同じ神話というカテゴリーにおいて「古事記」というと荒唐無稽な絵空事と感じてしまう。日本人として「古事記」という書物を大切に伝えていかなければ…と、少なからず使命を感じた読後です。

西野内小代

 

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「人は皆、土に還る 」 曽野綾子 祥伝社

カトリック教徒の曽野綾子さんの作品です。
援助の品を送った国には、そこがどんなに渡航に困難な地域でも必ず自らが赴き、ご自分の目で援助が正しい目的で使われているかどうかを確認されるというパワーの持ち主です。

そこらのエセ篤志家とは格が違います。作品にも説得力があります。

 

世話をし過ぎると成長しない植物、手厚く世話をしないと成長しない植物、そこの見極めが人間社会でも同様であると関連付けられています。

この本から実行してみた事があります。

落花生を植えてみました。やせた土地でもよく育つツートップらしいので…。

畑仕事初心者でも大丈夫かしら?

西野内小代

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私の一冊

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「現代語訳 徒然草」 嵐山 光三郎 岩波書店

 

この「現代語訳 徒然草」は、「徒然草」を少年少女向けに訳したものだそうです。その為、大変分かり易い意訳となっています。

有名な文章という事で暗誦させられた以外たいした感慨もなく、知識とは程遠い記憶しかありません。

今回、安直ではありますが現代語訳に接して、古典に対する心の扉が少し開き、吉田兼好さんの世界を味わえた喜びを感じます。

西野内小代

 

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「日銀を知れば経済がわかる」 池上彰 平凡社新書

日本の高度成長期に育ち、バブルの狂騒曲に翻弄され、バブル崩壊後の不景気を肌で感じ、その後の激変を目の当たりにしてきました。

物体としては見えない「景気」って何?そんな素朴な疑問に答えを見いだせればと思い読み始めました。

難しい用語も著者の池上彰さんが簡単な言葉で解説してくれているので、ストレートに頭に入ってきます。

経済の輪郭がボヤッとみえてきます。

西野内小代

 

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「仁淀川に染む」 植木 博子 郁朋社刊

 

 

高校の同級生に仁淀出身の「片岡さん」という方がいて、もしかしてその一族と関係があるのやも・・・との短絡的な興味から読み始めた一冊です。

舞台は仁淀川がゆうゆうと流れる片岡の郷(現在の越知町)です。

時代は戦国時代。

片岡氏に仕える武士が、「高貴な方のお子」(後に美しい姫へと成長する)をある偶然から仁淀へ連れ帰る事になった事から物語は始まります。

 

戦国時代の流れには逆らえず、それでも民に慕われ豊かな政治を司った片岡一族の様子を、信頼できる主従関係、民に慕われる主君、美しくひかれあう男女等々の話を織り交ぜながら、慈愛に満ちた筆致によって記された歴史小説です。

西野内小代

 

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「ゆっくり力でいい人生をおくる」 斎藤茂太 新講社

急がば回れ・下手の長糸通し・ごくどうの重荷持ち…等々。

限られた時間内で物事を達成しなければならない時、私が頭の中で念じている言葉です。

ダラダラのんびりするのではなく、余裕しゃくしゃくで慌てず、焦らず、物事をキチンと達成していく極意をこの本から学ばせて頂きました。

西野内小代

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「50過ぎたらお金は賢く、心はぜいたくに」 沖幸子 祥伝社

 

新聞で紹介されていたのをきっかけに購入。

時々この手の本を読んで刺激を受け、迷いがちな我が生活を修正する必要が生じます。

穏やかな毎日を送るコツ、漠然とした不安からフリーになる習慣等々…。

掃除会社を立ち上げて30年以上のキャリアを持つ達人の心得集です。

西野内小代

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「日本史の新常識」 文藝春秋編 文春新書

 

現在の教科書で明記されている事柄は、私が授業の中で暗記に勤しんだ時代の「日本史」とは定義等の見直しによって若干ズレが生じているらしい…。

例えば、鎌倉幕府の成立は「いいくに作ろう」の1192年ではなく、実際に武士によって全国の統治が始まった1185年を支持する研究者が多いそうです。

遣唐使等によってもたらされたとされる中国文化も、実は貿易商人の活躍によって交流が盛んになったというのが真実で、遣唐使等は20年に一度ほどの国家プロジェクトに過ぎなかったと書かれています。

活字となった歴史と肌で感じる歴史には温度差があることを実感させられる本です。

西野内小代

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「自分は自分 人は人」 和田秀樹 新講社

 

このタイトルを見た時、他人と協調することなく自分独自の世界で生きよう…、というやや後ろ向きの内容かな?と推理しながら購入しました。

しかし、全く逆でした。

争う事なく、慌てる事なく、協調して生活するうえでの注意点が満載です。

自分のペースを守る事によって、どのような突発的な事柄に遭遇しようとも動じないための準備を整えておく事ができる。

余裕を持つためには無理に人と歩調を合わせるのではなく、何事においても自分なりの早めのスタートが賢明である事。

攻撃的な反論等に対しては、十分な知識があれば軽く受け流す事も可能。

無駄な争いは避けられます。

その知識の源はやはり読書によって培われると述べられています。

西野内小代

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「国家の品格」  藤原正彦 新潮新書

 

日本人なら普通に持っている「感性」「情緒」の大切さ。

例えば桜の木、一年のほんの数日しか楽しめない木をとても大切に思い日本中に植えている、その「感性」。

素晴らしい論理もまず出発点が大切、その出発点を選ぶために必要とされるのが蓄えられてきた「情緒」。

名作や古典を読む事もその情緒をはぐくむうえで必要と、読書の必要性が説かれています。

世界に対して卑屈になる必要などない!と強く後押ししてくれます。

西野内小代

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