2020年5月

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

西野内小代

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「『本当の大人』になるための心理学」 諸富祥彦 集英社新書

心が揺れ動く、考えても仕様のない事にばかり心が向かう…。昨今キレル中高年が増えているそうです。

自分の内側で感情を保持するためにはある程度の成熟性が必要であり、ある程度の強さを持っていなくては心を健康に保つ事はできない。睡眠の必要性、そして永久に生きられる訳ではなく限られた時間しかない事を意識する等々、対処法に気づかせてくれます。

「あれもこれも」から「あれかこれか」へとシフトさせ、何かを本気で選ぶ。現時点では何も報われていないように感じても、目的とする所を意識下に留めておく。その結果、チャンスに反応する反射神経を培う事が可能に。

「心の器を鍛える」。

この言葉を忘れないように残りの人生を過ごしたいなと思いました。

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4001プロジェクト

筒井孝善・石川寿光・川井希保・重光通子(どんぐり)

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この4人がとさちょうものがたりが一緒にシルクスクリーン事業を進めている誇るべきチームです。

右から筒井孝善さん、石川寿光さん、川井希保さん、重光通子さん。

筒井さんは土佐町の障がい者就労支援施設「どんぐり」の職員。寿光さんと希保さんがどんぐりのメンバー、重光さんは現場のお手伝いに来ていただいています。

この4人の手を通して、シルクスクリーン事業のものづくりが日々進行しています。

土佐町オリジナルポロシャツなどを町で見かけたとき、このチームのことを思い出していただけたら嬉しいです。(*大豊町ファーストも一緒に作っていますので後日紹介します)

 

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私の一冊

石川拓也

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「陽だまりの樹」 手塚治虫 小学館

手塚治虫の名作「陽だまりの樹」です。

手塚治虫の先祖である手塚良庵と、(架空の人物らしいですが)一本気で頑固な侍・伊武谷万二郎の二人の人生を軸に話は進みます。

幕末の時代が大回転していく中で、手塚・伊武谷の両人もその波に飲み込まれ、時に翻弄され、時に苦悩し、それでも人生と志を全うしようともがく個人を壮大なスケールで描いています。

僕にとっては数年に一度読み直したくなる漫画で、このコロナの外出自粛期間を良い理由に最初から最後まで読破しました。

読むたびに印象に残るシーンが変わるというのも、底知れない深みを持った物語という証拠ではないでしょうか。

物語の終盤、手塚良庵が西郷隆盛に対して言い放ちます。

「歴史にも残らねえで死んでったりっぱな人間がゴマンといるんだ!!!そんな人間を土台にした歴史に残る奴など許せねえ」

おそらく手塚治虫の念頭にあったのは、特に立派な政治家や偉人でもなかったけれど、世のため人のためと(当時なかなか理解されなかった)「種痘所」を江戸に開設しようと尽力した手塚良仙(良庵の父)のこと。そして歴史には残っていないけれど人のために力を尽くした小さな個人たち。

今後の人生で何度読み返すことになるのだろうと思うような物語です。

 

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笹のいえ

米つくり

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四月の下旬にお米の種蒔きをした。

七日間山水に浸けておいた種籾の入った袋を、お風呂あとのぬるま湯に丸一日沈めて発芽を促す。種全体が水分で膨らみ、クチバシのような根が少し出たタイミングで湯からあげ、水分を切る。

これを田んぼにはあらかじめ作っておいた苗床に播種する。

去年は水を入れずに床を作る「乾床(からどこ)」だったが、今回は「水床(みずどこ)」という方法を試している。田んぼの一角を畝で囲い、水を入れ、耕運機で代かきする。水を張ったまま、前述の種をパラパラと蒔いていく。昔はこの地域でもよく見られたやり方だと聞いた。一番のメリットは資材がほとんど要らないこと。基本的に田んぼと種があればお米が作れる。唯一、食害対策として鳥用網を購入し、廃材で支柱を立てた。

去年は苗が余り大きくならず、また数も足りずに田植えを迎えてしまい、結果収量も少なかった。

その経験を踏まえて、今年は苗床をより広くして、去年より一週間ほど早く準備をはじめてた。

が、段取りに時間が掛かったり、気温の読み違いなど、予想外想定外の連続で(毎年の言い訳だけど)作業がじわじわと遅れ、すでに去年並みのペースになりつつある。

苗はいまのところ順調に育ってくれているのだが、これから病気などの生育不良や鳩などの食害がないか、田植えまで気が抜けない。田植え後も、病気や草に負けず、稲刈りまでちゃんと育ってくれるか、結局ずっと気が抜けないのだ。

毎年トライアンドエラーな米つくりだが、僕自身とても楽しんでいる。特に、田んぼを見守ってくれる地域の人たちとの何気ないおしゃべりが好きだ。通りがけに、アドバイスをくれたり、昔の稲作の情景を語ってくれたりして、とても興味深い。

僕の住む平石地区の農家の方たちは、集落から数キロ離れた名高山に田んぼを何枚も持っている方が多い。機械の無い時代は、牛を連れて田んぼまで行き、牛耕したという。作業が続くときは近くにある小屋で寝泊まりしていたそうだ。お手伝いで来た子どもたちは田んぼから学校に通うこともあったという。

そんな会話のあとに、忙しくものどかな当時の時間を想像するのが楽しい。

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私の一冊

田岡三代

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「中島潔が描くパリそして日本」 朝日新聞社

儚くも美しい。この絵を見た瞬間、私の心をとらえるものがあった。それは何だろう?

言葉では言い表せない何か。その心のままを感じればいい?

中島潔の言葉に、「人の生きるさまは移ろう四季に似ている。ひとときも止まらない時の流れにすべてのものが生まれては消え、再びめぐることはない。四季もひとも千差万別で、時のひとときを彩り、笑い、想い、涙して流れてゆく。そのすべてが美しく、悲しくてきれいだ。」

15年前に買っていたこの本を久しぶりに開いてみた。

15年分の自分の変化が、絵への感受性の濃密さになった。…かな?

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コロナに負けるな

【なんてんを応援!】未来の約束チケット¥2,000分

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なんてんのエイちゃん

 

*この電子チケットは 、スマホをご使用の方限定になります。ご注意ください。

 

 

すぐご購入はこちらから

 

とさちょうものがたりのコロナ支援

新型コロナウィルスの影響で全国の飲食店が大変な状況にあります。

ここ高知県土佐町ももちろん例外ではなく、特に居酒屋さんやスナックなどお酒を提供するお店が長い自粛を余儀なくされている状況です。

「なんてん」はとさちょうものがたり編集部もよくお世話になる土佐町の飲み屋さん。土佐町の方、嶺北の方なら一度は飲みに行ったことがある人が多いと思います。

なんてんの店主、エイちゃんこと小松エイ子さんも、5月末までの営業自粛を決めています。

 

何か楽しいことをしたい!

「最近は毎日何もしないで1日が過ぎていく」というエイちゃんの声を聞いた編集部。エイちゃんと何か未来につながる楽しい試みがしたいと思いました。
そして出した答えがこれ。当ネットショップの機能を使い、寄付つき電子チケットを販売。コロナ禍が終息しみんなが晴れ晴れと外出できる未来に、「飲みにいくよ!」という約束をエイちゃんとしませんか?

寄付つきチケット

この電子チケットは「寄付つき」です。お客様からなんてんへの応援の気持ちを寄付としていただいております。

¥2500でご購入いただいたチケットの内、なんてんのお支払いでご利用いただけるのは¥2000となっています。差額の¥500は、なんてんの未来への寄付、それからネットショップ(stores.jp)システム利用料が3.6%引かれます。

正確には¥2500から3.6%の¥90がstores.jpに支払われ、¥410が寄付となります。(もう少し複雑なので、以下の【とさちょうものがたりのコロナ支援】もお読みください)

*電子チケットの発券手数料として¥50かかりますので、チケット一枚あたりのお支払いの総額は¥2550になります。

このコロナ禍を乗り越えるために、みなさまの力を少しずつ貸していただけたらと思います。

 

電子チケット

電子チケットってよくわからない、初めて聞くけど本当に使えるの?そんな風に思う方も多いかもしれません。少し仕組みを説明します(めちゃめちゃ簡単です)。
当ネットショップで電子チケットを購入すると、登録したメールアドレスに当店からのメールが届きます。(*写真2)

上の写真はサンプルですので¥0となっています。「チケットを表示する」をクリックします。

 

このメールに電子チケットが添付されていますので、このメールは実際にチケットを使うまでとっておいてください。

「チケットを表示する」をクリックすると、実際のチケットページに移動します。(*写真3)*この記事のチケットは説明のための写真なので移動しません。

写真3

 

このチケット、スマホの画面上に指で円を描くと、使用済みのマークがつきます(*写真4)

注意:円を描くとそのチケットは使用済みになりますので、必ずお店でエイちゃんにやってもらうか、エイちゃんと一緒に見ながらやってください。ご自身で誤って使用済みにされた場合、ご利用できなくなりますのでご注意ください。

これで使用済みマークがついたら代金分のお支払いが完了します。

 

写真4

 

・飲み代がチケットより少ない場合は、差額のお釣りをもらってください。
・飲み代がチケットより多い場合は、差額をお支払いください。

このあたりは普通のお金と同じように考えてください。

指で円を描いたら使用済みになる、その作業はちょっとおもしろいですよ。

stores.jpより

使用できる期間

このチケットを使用できる期間は、コロナの自粛期間が終わりなんてんが営業を再開してから1年以内です。2020年5月8日現在では、なんてんは6月頭からの再開を予定しています。

 

大切な誰かに贈ることも

メールで送られてきたチケットをよく見てみると、「分配」と書かれたボタンがあります。(写真3)

ここをクリックすると、Line やメッセンジャーでつながった大切な誰かに、そのまま贈ることも可能です。

ふだんお世話になっている方に、「飲んできて!」とチケットを贈るのもいいですね。

 

とさちょうものがたりのコロナ支援

このチケットの販売は、土佐町の事業者さんのためのコロナ支援です。3.6%のネットショップ手数料(stores.com手数料)を除いた売り上げの全額がなんてんに支払われます。*お支払い方法をAmazon Payに選択された場合は4%が追加でシステム使用料として差し引かれます。

未来の約束チケットは、コロナ終息の暁には飲みに行こう!という約束です。ぜひみなさまご利用ください!

ご購入はこちらから

なんてん
〒781-3521 高知県土佐郡土佐町田井1488−2
電話: 0887-72-9200

*このチケットに関してのお問合せは、とさちょうものがたり編集部にてメールか電話でお願いいたします。

土佐町の方々へ

お花を買ってください!みどりさんの金魚草」の際にも書きましたが、この新型コロナウィルスの影響で、これまで大切に育ててきた事業がこの数ヶ月苦しい状況を迎えているという方々が多くいると想像しています。

そういった方々のために、とさちょうものがたり編集部も具体的になにができるのか? もちろん微力ながら、そういうことをずっと考えてきました。

この記事で紹介させていただいた電子チケットの販売は、現時点での私たちの見つけた答えの一例です。

まだまだ実際にやってみないことにはどうなるかわからないような段階ですが、「町のために、私たちができることを(小さくても)やる」という姿勢をとさちょうものがたり編集部は貫こうと思っています。

今回のような動き、リアルとネットの橋渡しを担うような仕事を、もし必要とされている土佐町の事業者の方がいらしたら、遠慮なく編集部に声をかけてください。

とさちょうものがたり編集部

メール: info@tosacho.com

電話:0887-72-9260

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ただいま土佐町役場の若手職員が挑戦している中島観音堂クラウドファンディング(以下CF)、5月8日18:00時点で、133人の方にご支援いただき支援総額は1463000円となっています。たくさんの方々からご支援いただき、心から感謝しています。ありがとうございます!

 

 

高知新聞で紹介されました!

このCFについて、4月20日の高知新聞で紹介されました。高知新聞嶺北支局長の竹内将史さんが書いてくださいました。

竹内さんは4月5日に行われた金木犀への祈祷にも足を運び、地域の方や住職さんのお話に耳を傾けていました。

 

中島観音堂修復へCF 土佐町

通夜堂、灯篭 台風で被害

【嶺北】昨年の台風で被災した土佐郡土佐町田井の中島観音堂の周辺施設修復へ、地元有志がクラウドファンディング(CF)を活用して資金集めを始めた。7月末の大祭までの復旧を目指しており、「地域の歴史や伝統を次世代に伝えるチャンスにしたい」と意気込んでいる。

観音堂に祭る木造十一面観音立像は、平安後期の作とされる県有形文化財。お堂そばにあった樹齢1200年と伝わるキンモクセイとともに「地域のシンボル」として愛されてきた。

しかし、昨年9月の台風17号でキンモクセイが倒木。観音堂に被害は無かったが、敷地内の通夜堂(約20平方メートル)の屋根や石灯籠、石段などが損壊した。山中泉夫区長(71)は「住民みな言葉が出んほどの悲しみやった」と振り返る。今月5日には、真言宗の僧侶を呼び、住民総出でキンモクセイの供養もした。

地区内で修復費調達について話し合う中、地区の役員で町職員の島崎祐企さん(35)が「寄付を募るだけでく、地域の歴史を広く伝えたい」とCFを提案。田井地区の担当職員とも連携し、準備してきた。

15日に始まったCFは3千円から寄付が可能で、倒れたキンモクセイで作ったコースターや地元の日本酒、土佐あかうしなどが額に応じて贈られる。19日現在100万円以上が集まっており、5月30日までに300万円が目標。CFサイト「キャンプファイヤー」で「中島観音堂」と検索して寄付する。

若い世代の奮闘ぶりに、山中地区長は「観音さんもご神木も喜びゆうねや」と笑顔。倒れたキンモクセイの株のそばには若木が1本生き残っていて、島崎さんは「次世代に思いをつなぎ、この木をこれから千年守りたい」と目を輝かせていた。

(竹内将史)

 

土佐町では高知新聞の購読率はとても高く、インターネットは使わなくても新聞は読んでいるという方はとても多いです。記事の反響は大きく、「観音堂の寄付の話、知ってるかね?」と地元のスーパーで話をしている方たちがいたり、「どうしたら寄付できるの?」という質問もいただくようになりました。中島観音堂は、観音堂のある中島地区の方たちだけではなく、土佐町の人たちにとって大切な特別な場所なのだと感じます。

寄付は、土佐町役場でも受付しています。(電話:088782-0480 担当:町田・島﨑)

 

 

▪️返礼品が増えました!

【どんぐりのクッキー】 

土佐町の障がい者就労支援事業所どんぐりが作るクッキーは、とても美味しいと評判です。

・アーモンドクッキー
・チョコアーモンドクッキー
・チョコチップクッキー
・柚子スノーボール

4種のクッキーと、金木犀の手作りストラップもついています。

 

 

【とさちょうものがたりトートバック】

とさちょうものがたりのトートバックはご好評をいただき、緯度経度のデザインのバックの在庫がなくなったため、別のデザインのものをご用意しました。

絵描きの下田昌克さんが描いてくださった「土佐町の夏の食べ物」のデザインのトートバックです。土佐町の障がい者就労支援事業所どんぐりのメンバーさんが、シルクスクリーンで一枚ずつ手で印刷しています。

色はグリーン、レッド、ブラウンの3色です。

 

トートバックには金木犀の手づくりストラップがついています!

 

 

CFは5月30日までとなっています。

ご支援、どうぞよろしくお願いいたします!

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私の一冊

石川拓也

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「ロックバー・ダイアリー」 フルハウス45周年記念ブック制作チーム 啓文社書房

「フルハウスの70年代叙情詩」と副題がつけられたこの本、実は僕と友人たちで作りました。

土佐町に移ってくる前のことです。フルハウスというのは千葉の稲毛駅前にある老舗のロックバーです。

2016年の時点で、開店してから45年。ずっと高山眞一さんというマスターが、愛するロックのレコードをかけながら続けてきているお店です。

学生運動が盛んだった時代には、千葉の早熟な学生たちが集まり、お酒を飲んでいたかどうかは知りませんが、わいわいと議論する場でもあったようです。

その常連さんの中からは寮美千子さんという泉鏡花賞を受賞された作家さんや、ミュージシャン/音楽プロデューサーのサエキけんぞうさんなどが輩出されています。

45年(2020年には49年)という長い年月をかけて、文化の発信地または文化の醸造場としての役割を果たしてきたフルハウス。

全国のバーやライブハウスと同様、フルハウスも今のこの時期はコロナ禍により苦しい時期だと思いますが、がんばって乗り越えましょう!という気持ちでここにご紹介です。

 

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4001プロジェクト

野村昌子・中岡孝衛(地蔵寺)

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地蔵寺の地蔵堂の前での一枚です。

野村昌子さんと中岡孝衛さん、両人とも地蔵寺の地元の方で、地蔵堂を大切に守ってきたお二人です。

土佐町オリジナルポロシャツ、今年度のバージョン背中の絵柄は「阿吽の大龍」。

絵のモデルとなったその龍の頭像があるのが地蔵寺の地蔵堂です。

地蔵堂と、頭像を製作した宮大工の西村福蔵さんのお話を伺いたくて、ある晴れた昼下がり地蔵堂の前で会っていただきました。

 

土佐町ポロシャツ2020販売開始です!

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私の一冊

古川佳代子

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「西の魔女が死んだ」 梨木香歩 新潮社

西の魔女が死んだ、というなんともインパクトのある言葉。この言葉に導かれて、西の魔女こと祖母とまいが一緒に暮らした二年前の回想が始まります。

「扱いにくい子」で「生きにくいタイプの子」のまいは、中学校に通うことの出来なくなり、しばらく祖母の家で過ごすことになります。 祖母に手ほどきをうけながら、まいは魔女修行を行います。修業の極意は「何でも自分で決める」というもの。簡単そうで実は難しい魔女修行を通じて、まいは少しずつ失っていた自信を取り戻していきます。

この修行の中で重要な役割を担っているのが、日々の生活の基本を整える食事の準備や洗濯といった家事全般。庭でレタスとキンレンカを摘んで作るサンドイッチ、大きなバケツ3つ分のワイルドストロベリーでつくるジャム、洗いたてのシーツをラベンダーの上にひろげて花のかおりをうつす…。

こんな魔女修行なら私も弟子入りして修業を積みたいと何度思ったことでしょう!

文庫版にはハードカバー版にはない、その後のまいの物語「渡りの一日」が収録されています。

古川佳代子

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