とさちょうものがたり

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

佐藤恵

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

 

「雪のひとひら」 ポール・ギャリコ(作) 矢川澄子(訳)新潮社

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

 

悲しいお知らせです。

パクチー銀行土佐町支店開設のお知らせをしたのが9月8日のこと。

パクチー銀行土佐町支店オープンです!

資本であるパクチーの種を用意して融資を順調に行っていたつもりでいたのですが、10月のある日、融資場所である土佐町役場玄関を(久々に)確認したところ、パクチーの種が在庫ゼロになっていました。

パクチー銀行は「返済義務なし」でのパクチーの種融資が特徴の銀行です。

資本であるパクチーの種が無くなった時点で、新たな融資はストップ、つまり運営不能となりました。

以下は11月2日付の土佐町新聞朝刊、一面トップすっぱ抜きです。

高知新聞の情報網をかいくぐり、土佐町新聞がスクープした模様です。

 

パクチー銀行土佐町支店 が経営破綻。

パクチーの種を融資する活動で知られるパクチー銀行の土佐町支店が、開設わずか二ヶ月で破綻する可能性があることが わかった。

土佐町支店長の石川拓也氏が昨夜明かした。支店長によると、十月某日、土佐 町支店(土佐町役場玄関)を確認したところパクチー銀行の資本であるはずのパ クチーの種が全て尽きていたという。

パクチー銀行の特徴として、「無審査」「無担保」での融資に加え「返済義務なし」での融資が挙げられるが、今回この3つ の特徴が完全に裏目に出たとみられる。

土佐町支店は融資ばかりを 行い、回収を全く行って いなかったため、今後新たな融資を行う資本(種)を失い、運営不能に陥っている。

支店長によると、 「親切な誰かが資本を戻してくれるか、親切な誰かが資本を持ってきてくれるか、親切な誰かが資本 を注入してくれるかしないと、土佐町支店は破綻したままです」とのこと。 新たな融資の希望者の一人は「支店長は他力本願が過ぎる」と怒りを隠せ ない様子。

猶、「資本を持ってきてくれる」と「 資本を注入してくれる」 は基本的に同じことを繰り返していると専門家はみている。

今後、各業界への影響は 決して小さくはないが、 パクチー銀行本部が破綻する可能性は「なくはない」ぐらいなものだと関係筋は予測している。

 

とさちょうものがたり編集部としては、融資が停滞している現状に対して大変遺憾な思いを公式に表明いたします。

ですが「ないものはない」ということも厳然たる事実。「支店長は他力本願が過ぎる」という意見には完全に同意しますが、ここは親切な人が現れるのをのんびり待ちましょう。いつか、採れたパクチーの種を返済に回してくれる方が現れるでしょう。ひとやすみひとやすみ。

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

田岡三代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

 

「お金をかけない老後の楽しみ方」 保坂隆 PHP研究所

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

藤田純子

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

 

「新 冒険手帳」 かざま りんぺい(著) 佐原輝夫 (絵) 主婦と生活社

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

佐藤恵

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「親指こぞうニルス・カールソン」 リンドグレーン(作) 大塚勇三(訳)岩波書店

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

田岡三代

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「無名仮名人名簿」 向田邦子 文藝春秋社

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
土佐町ストーリーズ

芥川岡林家

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

芥川、黒丸の岡林家は、藩主山内家の一族で、山内家の裏紋の白一黒一が家紋だという。

山内家は武家でおれんようになるので早く山奥に行った方がいい、ゆうて、吾川郡吾北村(現在のいの町)の清水に来て、
それから芥川に居を構えた。

芥川には”芥川の三軒家”ゆうて、筒井姓二つと岡林姓一つがあったが、岡林しげおさんの家が本家じゃった。

今は面影の無うなったその家には,

女人禁制の”武士の間”、万一の切腹の時の”入らずの間”などがあった。

本家の主人の健在なうちは先祖祭りもしていたが、岡林家の名刀一振は神社に納めているという。

土佐町史p883

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

鳥山百合子

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「夜の木」 バッジュ・シャーム (著), ドゥルガー・バーイー (著), ラーム・シン・ウルヴェーティ (著), 青木恵都 (翻訳) タムラ堂

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

佐藤恵

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「棚田 ふるさとの千枚田」 ふるきゃらネットワーク編

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
土佐町ストーリーズ

12モンキーズ (土居)

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

十二所権現

 

入蔵にある小祠で、今はその所在を知る者も数少ない。

その昔、十二匹の猿が出没し、人畜喰い尽くしてあと一家を残すのみとなった時、
通りかかった猟師が連れていた十二の猟犬でこれを喰い殺した。

その猿の死体を川に流した。

それは吉野川を流れ、その漂着したところ十二所権現として祀ったというのである。

それよりこの村では猿を見ると忌むのであるが、この十二所権現もその一つである。

現在は十二所神社とよばれており、
古老の中には土居地区の産土神は宮古野の白髪神社であるが、本来の産土神はこの十二所神社であると伝える者もある。

地区の人たちだけでなく、怪我のせぬように守護し給う神様ということで
大工や杣など林業に従事する人々の信仰にも篤いものがあった。

もち米の粉で作った団子十二個と灯明十二本を供え祀るしきたりがある。

 

土佐町史p906(一部略)

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone