とさちょうものがたり

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

鳥山百合子

「Michio Hoshino」 星野道夫 スイッチ・パブリッシング

1996年、取材中クマに襲われて急逝した星野道夫さん。
アラスカを撮り続けた彼の死を追悼する一冊です。
この本が出版されたのは1998年。
当時私は学生で、自分がどうしたいのか模索していた時でした。

「人は誰も、それぞれの光を捜し求める、長い旅の途上なのだ」

「人と人が出会うことは、限りない不思議さを秘めている。あの時あの人に出合わなかったら、と人生をさかのぼってゆけば、合わせ鏡に映った自分の姿を見るように、限りなく無数の偶然が続いてゆくだけである。が、その偶然を一笑に付するか、何か意味を見出すかで、世界は大きく違って見えてくる」

もし今も星野さんが生きていたら、会って話をしてみたかった。

私の一冊

仙田聡美

 

「おかずとご飯の本」 高山なおみ アノニマ・スタジオ

私の一冊

田岡三代

 

「人生の収穫」 曽野綾子 河出書房新社

私の一冊

佐藤恵

「すてきなあなたに」 大橋 鎮子 暮しの手帖社

私の一冊

藤田純子

 

「富士山うたごよみ」 俵万智(短歌・文) U・G・サトー (絵) 福音館書店

土佐町ストーリーズ

早明浦と言う地名について(早明浦)

 

日本歴史の中でも、源氏と平家の勢力争いは、最も有名で深刻なものでありました。

屋島の戦い、壇の浦の決戦などは、皆様のよくご承知のことであります。

それ以来、全国至る所で、両勢力の闘争がくり返されたものでありました。

 

ある平家の残党(生き残った仲間)が、源氏の兵どもに追われて、吉野川をさかのぼりつつ、この地まで落ちのびて来た時の話であります。

源氏の兵どもは、それを追って、鳥越峠(現在のさめうら荘の近く)を越えて逃げて行く平家の残党を、今夜中に、ここで一気に全滅させようと、勇みに勇んで、この峠に立ちましたが、幸か不幸か夜は白々と明け始めていました。

この時、峠に立って、西の方を眺めると、あたりは一面の雲海で海を思わせる風景であったのでしょう。そこで、源氏の大将は峠に立ちはだかり、

「えれ、残念、早や夜が明けたか。」

と地だんだふんで残念がったということであります。

平家の残党は、夜明けを幸い、落ちのびることができました。

こういう伝説が、いつか早や明けの浦となり、早明浦となったということであります。

 

澤田南海男(館報)ー「土佐町の民話」より

 

私の一冊

佐藤恵

「ボルヘス怪奇譚集」 ホルヘ・ルイス ボルヘス、 アドルフォ ビオイ=カサレス 柳瀬 尚紀 (翻訳) 晶文社

私の一冊

田岡三代

 

「人間にとって成熟とは何か」 曽野綾子 幻冬社

私の一冊

澤田しのぶ

 

「地球動物記」  岩合光昭  福音館書店

私の一冊

佐藤恵

 

「雪のひとひら」 ポール・ギャリコ(作) 矢川澄子(訳)新潮社