分類キジカクシ科キチジョウソウ属の常緑多年草
分布中国または日本原産。日本では関東地方以西の本州、四国、九州に分布する。
概要花期は10~12月。花期になると株の間から短い花茎を伸ばし、淡紫色の花を穂状(※すいじょう)に咲かせる。果実は赤く熟す。
撮影土佐町土居/2021年11月
数年前、川っ縁の竹林の側でキチジョウソウを見つけました。8~9月ごろに咲くヤブランに似た雰囲気の可愛い花です。今年もまた咲きました。
30㎝ほどの長さの葉っぱの間から10㎝ほどの短い茎を立てて花をつけます。花は葉の下に隠れて目立ちにくく、知らない人にとってはなかなか見つけづらい花なのかもしれませんが、ちょっと惹かれるような明るい葉色をしています。
名前の由来は、吉事があると花が咲くという伝説からきているそうです。花が咲くと幸せが訪れると言われている縁起のいい植物で、稀にしか花が咲かないと思われがちですが、実際には毎年咲いています。
繁殖力が高く、半日陰でも日陰でも育ち、あまり手間がかからない植物です。庭の木々の合間などに植えると、感じのいい根元のカバーになります。
※穂状…長く伸びた花の軸へ、多数の小花が、直接つく状態