2023年のカレンダー制作が始まりました!2021年、2022年に続いて3年目の取り組みです。
今まで、高知県れいほく地域の3つの障がい者支援施設の皆さんに数字を描いてもらってきましたが、今年はれいほく以外の地域の障がい者支援施設の方たちも加わってくださることになりました。
これから、制作風景を順番に紹介していきます。
社会福祉法人 土佐あけぼの会 サポートぴあ
「サポートぴあ」は、高知市内の住宅街にある就労継続支援B型事業所です。パソコンサービス等の社会活動を通し、就労に向けての準備をするための場所として、データや原稿の入力や、ホームページの制作等を行なっています。伺った日は、ある施設から依頼されたという機関誌の印刷・製本の仕事の真っ最中でした。
サポートぴあさんが、今回のカレンダー作りに参加してくださることになったのは、本山町社会福祉法人 本山育成会の相談支援専門員 田岡香織さんが紹介してくれたことから。所長の武田さんが、「何人か興味がありそうな方がいるので、やってみましょう」と快く引き受けてくださいました。
制作開始!
4人の方が制作に参加してくれました。初めは「う〜ん、どうしようかなあ…」とちょっと考えている様子でしたが、一つ作ったらまたもう一つ!と、どんどんリラックスした雰囲気に。とても楽しそうに制作を進めてくださいました。
所長の武田さんをはじめスタッフの方たちが、常に穏やかにゆっくりと丁寧に語りかけ、一人ひとりに寄り添うような姿勢でいることに感銘を受けました。とても和やかな温かい雰囲気で居心地が良く、あっという間に時間が過ぎてしまいました。まるで実家にいるような、とてもくつろいだ気持ちになりました。
皆さんが、安心してこの場所で過ごしているのだろうなと感じました。
制作開始!
机の上にある「17」をご覧ください!「イヌタデ」という植物で作っています。色合いがとても優しげで、額に入れて飾りたいと思ったほどでした。
黄色やピンクなど鮮やかな色で数字を描き、濃い色で縁取りをする方も。カラフルなキャンディーがあちこち楽しげに、散りばめられているようでした。
葉っぱで作った「19」。数学が好きだという方が、今までになかった画期的な数字を作り出してくれました!
中学校の時に数学の教科書に出てきた「√(ルート)」!なんと、√で整数を表すとは!
そのアイディアに脱帽でした。斬新な数字たちは、もちろんカレンダーの中に!ぜひ探してみてくださいね。
その月の始まり、「1日」を「ワン!」とした方も。みんなから「お〜!!その手があったか!」と歓声が上がりました。
利用者の方もスタッフの方も、皆さんが「それいいねえ」とか「なるほど!」とお互いを認め合う言葉を交わしていたことが印象的でした。「あなたがそこにいる」。そのことがとても大切にされている場所でした。
後日、所長の武田さんがメールをくださいました。
「解読しにくい数字も、他の職員やメンバーさんに説明したら、ほーって、へーって和やかな会話が生まれました。“楽しかった”。皆さん、言われていました」
このカレンダーを手元に、その場所での対話が生まれたり、みんながよかったなあと思い合える空間ができるのであれば、とても嬉しく思います。
サポートぴあの皆さんと一緒に制作することができ、とても嬉しかったです。カレンダー、もうすぐお届けに行きますね!
土佐町は‥
土佐町からは、土佐町社会福祉協議会の皆さんが普段から交流のある方々に声をかけてくださり、その結果3人が制作に参加してくださいました。
施設や団体での参加ではないので、土佐町のページは「とさちょうものがたり」のロゴが記されています。
なるほど!と唸る数字がたくさん並んでいます。ぜひ見てくださいね!