土佐町のハッピを作りました!
土佐町役場産業振興課が土佐町在住のデザイナー、中山一利さんにハッピの製作を依頼したことからこの話は始まりました。
中山さんは、自身がデザインしたハッピを「シルクスクリーンでプリントしてほしい」と私たちに仕事を依頼してくれたのです。
以前、「とさちょうものがたり」は中山さんとマリンバ教室の方から頼まれたTシャツを一緒に作りました。
その時、中山さんは私たちがシルクスクリーンを始めたことを知り、今まで外の業者さんに頼んでいたプリントをやってほしいと声をかけてくれたのです。
その時に「一枚一枚人の手で作っていくこと、とても共感できるよ。すごくいいよね。」と話してくれたこと、今でも心に残っています。
ハッピのプリント箇所は背中、胸2か所、黒の帯の部分2か所の計5か所。
今まで製作してきたポロシャツは2か所。プリント箇所が一気に倍以上になります。どこかひとつでも失敗したらハッピを再注文して作る必要があるので、始める前はどうなることか…と思っていました。
でも、どんぐりシルクスクリーンチームの石川寿光さんは言いました。
「いや!めっちゃやりがいありますよ!」
その言葉、どんなに頼もしかったことか!
ダンボールを切ったものをハッピに合わせ、プリント位置を確認します。
一枚の版にいくつものデザインが載っているでしょう?(こうやって版代を節約しているのです)
胸にプリントするあかうしはそれぞれ向いている方向が違うので、間違えないように一枚ずつプリントしていきます。
土佐町の大切な宝、土佐あかうし。
中山さんは、「すごくきれいにできてる。」と喜んでくれました。
その言葉を聞いてその場にいたみんなもとてもうれしそうでした。
目の前で人が喜んでくれることはとても励みになります。
このハッピは土佐町のイベントなどで使われます。
土佐町のFacebookでも紹介していただきました。
シルクスクリーンは、今まで誰かに頼んでいたことを、自分たちの手に取り戻すような感覚があります。
「とさちょうものがたり」でシルクスクリーンに取り組み始めた頃は、まさかこのハッピにつながるなんて想像さえしていませんでした。きっとこのハッピも、まだ私たちが知らない何かにつながっていくのだと思うととてもワクワクします。
自分たちの手でできること、自分たちで生み出せることは、意外と私たちの近くにあるのかもしれません。