地元の方々との会話の中で、例えばある場所を説明するのに「東西南北」が登場することが多々有る。
「◯◯さんく(家)はスーパーの南側よ」とか「あこ(あそこ)の北に⬜︎⬜︎があるろ」とか。
僕は自他共に認める方向音痴で、普段どっちが北でどっちが西でなんて意識してないので、上記のように言われると、
空を見上げ、あそこに太陽があるから東はこっちで、、、と頭で考えることになる。
慣れるまでに時間が掛かるけど、そして、方向音痴は治らないけれど、ゲームのようで楽しい。
もうひとつ面白いな、と思うのは、「かみとしも」という表現。
「上と下」つまり、川の「上流と下流」という意味だ。
「今朝△△さんが国道を車で下に行っちょったけど、もう帰ってきたろうか」「上では雨がどっさり降りよった」
その度に僕は川の流れを思い出し、ああ、あの辺か、と想像する。
地元の方にこの話をすると、「へえ〜そんなこと考えたこともなかった」。
当たり前過ぎて、という感じだった。
自然と、そして川と密接に暮らすこの地域ならではの方向感覚が面白い。