子狸との遭遇から数日後、今度は鳶に逢った。
たぶん多くの男子たちがそうであるように、僕は小さいときから鷲や鳶などの猛禽類が好きで、図鑑などをよく見ていた記憶がある。保育園から小学校低学年のころよく観ていたいわゆる「戦隊モノ」の中には、鷹をモチーフとしたキャラクターがいたりして、憧れの存在だったのだ。
地域によって頭数の差はあるものの、鳶は山間部においてさほど珍しい動物ではない。土佐町でも毎日のように彼らが空で気持ち良さそうに円を描く姿や独特の鳴き声を見聞きすることができる。どういうわけか、カラスと折り合いが悪く、激しく鳴きながら空中戦を繰り広げている場面にも出くわす。身体は鳶の方が大きいが、これまで僕が見た勝負では、いつもカラスが勝利し、鳶が這々の態(飛んでいる生き物にこの表現が合っているのか分からないけど)で逃げていくのを何度も目撃してる。
この日見つけた鳶は、笹から一番近くにある小さな橋の手摺に留まっていた。僕は、その凛とした姿勢、鋭い目とくちばしに見入っていた。しばらくののち、こちらを一瞥すると翼を大きく広げ、優雅に飛び去って行った。
矢野ゆかり
こんばんは!
最近私の1冊にちまちまいる、矢野ゆかりと申します。鳥山さんから聞いて、笹のいえの記事をずっと見返していました。五右衛門風呂、良いですね!入り方を知ってはいても、入ったことは無いんですよね。
あの、なんとなくなんですが、ほんとに素人なんで断言できないんですが、この鳥、たぶん、ミサゴだと思います。こんな近くに止まっている所は初めて見ました!魚などを主食とする猛禽類で、川や海の近くなど割と大きな水辺がある所に住みます。鳶より首が長く白っぽいのが特徴ではないでしょうか。去年は私の家の上が縄張りだったのに、所がえしてしてしまったのですね…。でも笹のいえの近くの方が暮らしやすそうですし、猛禽類好きの私としては羨ましい限りです。
文句をつけるような形になってしまったんですが、鳥好きの性としてお許しください。続報お待ちしてます!!
夜分に突然失礼しました。
渡貫洋介
矢野ゆかりさま
はじめまして!(ですね?笑)
笹のいえの記事をお読みいただき、ありがとうございます。
さて、ご名答!この鳥は、ミサゴです。
この記事をアップした直後、なんとなく「本当に鳶なのかな?」というハテナがあって、Facebookのシェアにコメントしたところ、鳥好きの友人から「鳶でなくミサゴである」と返信をもらってビックリ。そんな鳥がいるということすら知らず、鳥好きでないことが露呈してしまった出来事でした。
土佐町に越してきて六年が過ぎ、振り返れば、日々の忙しさを理由に、周りの自然や生き物たちにあまり興味を持ってこなかったなあと反省することも多いです。でも、この記事に対するコメントやご指摘により、ミサゴには俄然興味が湧いてきました笑
「私の一冊」で、矢野さんの記事を拝読して、文章や言葉使いから本当に本が好きな人なんだなと感じました。守り人シリーズ、いつか自分の子どもたちにも読んであげたいと思います。矢野さんの感性で綴るストーリ、これからも楽しみにしています。無理のないところで続けてくださったら嬉しいです。
同じ町内に住む、だけど面識のない者同士が、インターネットでおしゃべりする。なんだか面白い世界ですね。
でも、きっと近いうちにお会いする気がします。
長くなりました。